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フィリピン留学の予算は?必要費用5ステップで解説
2025.07.01記事

フィリピンは、費用を抑えつつ質の高い授業を受けられることから、人気の高い留学先です。欧米への留学と比較すると、学費や滞在費は安価ですが、マンツーマンレッスンを中心に効率的に英語力を向上させられます。今回は、フィリピン留学…
フィリピンは、費用を抑えつつ質の高い授業を受けられることから、人気の高い留学先です。欧米への留学と比較すると、学費や滞在費は安価ですが、マンツーマンレッスンを中心に効率的に英語力を向上させられます。今回は、フィリピン留学にかかる費用を項目別に詳しく解説し、予算を立てる上でのポイントをご紹介します。
フィリピン留学は欧米諸国への留学に比べるとリーズナブルですが、事前にしっかり予算を立てることは重要です。予算を考える際、どんなことに注意すればいいかポイントを解説します。
1.1費用は何によって変わるのか
フィリピン留学の費用が変わるポイントは、3つあります。1つ目は、部屋タイプです。フィリピン留学では学校併設の寮に滞在するケースが大半ですが、同じ寮の中でも部屋タイプによって金額が変わります。1人用の個室が最も高く、2人部屋、3人部屋と人数が増えるにつれて安くなります。学校にもよりますが、1人部屋と6人部屋などの大部屋で月に10~12万円ほどの差額が生まれるため、なるべく費用を抑えたい方は大部屋を利用しましょう。
2つ目は、コースです。専門的なことを学べるコースは高額で、英語の基礎を学ぶコースは安価という傾向があります。例えば、基本的な単語や文法、リスニング・スピーキングなどを学ぶESLコースは、同じ学校のコースの中で最も安価です。TOEFLなどの資格対策コースや、ビジネス英語を習得するコースは、ESLよりも高額になるでしょう。
3つ目は、娯楽費です。平日の外出が禁止されているスパルタ校であれば、娯楽の機会が減り支出を抑えられます。ただし、スパルタが向いていないのに入学してしまうと、ストレスが溜まり休日に一気にお金を使ってしまうケースもあります。また、学校が繁華街にあるとショッピングモールやレストランなどが周りに多いため、ついついお金を使ってしまうものです。郊外にあれば、こういった誘惑が少なく物価も安いため、よりリーズナブルに過ごせるでしょう。
1.2他の国留学費用と比較した時の費用の違い
フィリピンは、他の国と比較すると半額~1/3程度の費用で留学できると言われています。
実際に、1年間の留学費用を比較すると以下の通りです。
イギリス | 460万円 |
アメリカ | 450万円 |
カナダ | 330万円 |
オーストラリア | 330万円 |
ニュージーランド | 300万円 |
フィリピン | 200万円 |
フィリピンに興味がある方はもちろん、他の国にこだわりがない方にもフィリピンはおすすめです。費用が安ければ、長い期間滞在できたり、多くのアクティビティに参加できたりと、より充実した留学生活を過ごせます。
2 フィリピン留学の費用目安【期間別】
フィリピン留学にどのくらいの費用がかかるのか、期間別に解説します。
2.1 2〜3ヶ月の費用目安
2~3か月の場合、およそ60~100万円が目安となります。内訳は、下記の通りです。
学費 | 41~69万円 |
渡航費 | 12~14万円 |
生活費 | 7~17万円 |
保険料 | 3~6万円 |
2~3か月での留学は、英語の基礎をしっかり固め、日常会話や旅行で必要な会話ができるようになります。IELTSなどの試験対策として、基礎レベルをクリアする準備もできるでしょう。
2.2 長期(6ヶ月〜1年)の費用目安
6ヶ月~1年の場合、およそ120~310万円が目安となります。内訳は、下記の通りです。
学費 | 83~216万円 |
渡航費 | 12~18万円 |
生活費 | 25~76万円 |
保険料 | 12~24万円 |
半年の留学は、基礎だけでなく実践的な英語を学べ、リスニングやスピーキングのスキルも向上します。TOEICのスコアを、300点以上上げることもできるでしょう。1年の留学は、海外の大学に入学したり、外資系企業に就職したりできるレベルまで英語力が向上します。
3 フィリピン留学にかかる主な費用内訳
フィリピン留学では何にどれくらいの費用がかかるのか、内訳を解説します。
3.1 学費・寮費・教材費
フィリピンの語学学校では、学費と寮費はセットとなっていることが多いです。1か月あたり、およそ22万円が目安となるでしょう。前述の通り、寮の個室を選ぶか大部屋を選ぶかで金額は大きく変わります。
フィリピンではテキストのコピーを使うことが多いため、教材費は3,000円程度と非常に安価です。もし、すべてのテキストを購入する場合は、1冊あたり3,000~5,000円ほどかかります。
3.2 ビザ関連費用(SSP・ACR-I・滞在ビザ)
SSPとは、フィリピンで勉強するために必要な特別就学許可証です。金額はエリアによっても異なりますが、1万6,250円もしくは1万9,000円です。1回申請すると6ヶ月有効となり、それ以上滞在する場合は再度申請が必要です。
ACR-Iとは、外国人が59日以上フィリピンに滞在する時に必要なカードです。金額は、9,800円です。
日本人は、30日以内であればビザの申請は不要です。31日以上留学する場合は、ビザ延長の手続きをしましょう。金額は、8週間までは1万1,592円、12週間までは2万6,740円です。
3.3 光熱費・生活費・通信費
光熱費は、週当たりの料金が固定になっているか、使用した分だけを請求されます。目安は、月4,000円です。
生活費は、過ごし方によって大きく変わります。食事は寮の食堂で済ませるかレストランに行くか、アクティビティにどのくらい参加するか、どの程度ショッピングするかによって変動します。平均すると、月に4万円が目安となるでしょう。
通信費は、月に1,000円程度です。フィリピンのスマホ通信キャリアで有名なのはSMARTとGLOBEで、使い放題か、ギガの制限があるかによっても値段が変わります。
3.4 航空券・海外旅行保険
航空券の費用は、およそ6万円です。夏休みや年末年始などのハイシーズンの場合は15万円を超えることもあるため、なるべく閑散期を選びましょう。
海外旅行保険は、1~3万円程度です。クレジットカードの付帯でまかなおうと考えている方は、留学費用の支払いをそのカードでする必要があるか、治療費用の制限はいくらかなど確認してください。
4 フィリピン留学の予算を立てる5ステップ
フィリピン留学の予算をどう立てればよいか、ステップごとに解説します。
4.1ステップ1:留学期間を決める
まずは、留学期間を決めましょう。期間が長ければ長いほど、費用の総額は上がります。ただし、講義1コマあたりの価格は安くなる学校も多いため、期間が長い方がコストパフォーマンスは高いです。
海外生活を経験したり、基本的な部分を勉強したりといったことが目的であれば、1か月程度の短期でもよいでしょう。しかし、ある程度の英語力アップや試験対策などを目指す場合は、3か月以上がおすすめです。
4.2ステップ2:学費・授業スタイルを選ぶ
どのくらいの学費を払えるか考え、プランを選定します。基本的に、グループレッスンが多いプランは安く、マンツーマンが多いプランは高くなる傾向です。また、ESLなど基本を学ぶコースの方が、専門的な内容を勉強するコースより安くなっています。
4.3ステップ3:渡航時期(航空券・為替)を調整
前述の通り、航空券の価格は渡航日によって大きく変わります。ハイシーズンを避け、なるべく閑散期を狙って渡航しましょう。
また、為替レートのチェックもしてください。少額であればあまり関係ありませんが、数か月分の生活費など大金を換金する場合、わずかなレートの変動が大きな金額の差を生み出します。円高・ペソ安のタイミングを狙いましょう。
4.4ステップ4:現地費用(ビザ・光熱費等)を計算
現地で支払う費用を計算しましょう。「フィリピン留学にかかる主な費用内訳」などを参照し、自分の留学期間や学校のプランなどをもとに算出します。エージェントを利用する場合は、担当者に相談するのもおすすめです。
4.5ステップ5:無駄遣い防止の予備費を追加
あまりギリギリで渡航するといざという時に困ってしまうため、予備費を持っておきましょう。突然病院に行くことになったり、試験を受けることを決めたりなど、事前に想定していなかったシーンで大きなお金が必要になることは多々あります。
5 フィリピン留学の費用を節約するポイント
フィリピン留学で節約をするには、いくつかのコツがあります。
5.1 無料の留学エージェントに依頼する
留学エージェントによって、手数料は大きく変わります。フィリピン留学の場合は費用が0円のエージェントもあるため、そういったところを選びましょう。「どうしてもここにお願いしたい」というエージェントがある場合は構いませんが、納得感のないまま、何となく手数料を支払ってしまうと節約につながりません。
5.2 航空券は格安航空券を自分で手配しよう
航空券は、LCCがおすすめです。機内サービスや手荷物の制限などはありますが、フルキャリアに比べて安く購入できます。また、渡航日直前だと高額になるため、なるべく早い段階で予約してください。エージェントに依頼すると手数料を取られる可能性があるため、自分で手続きをしましょう。
5.3 相部屋や食事付き寮を選ぶ
寮の部屋は、相部屋を選びましょう。特に、5人などの大部屋にすれば非常に費用を抑えられます。また、食事つきの寮を選ぶこともポイントです。平日はもちろん、土日にも食事が提供される寮であれば、留学中の食費をほとんどゼロにすることも可能です。
5.4 クレカ付帯保険を活用
海外旅行保険に入ると、毎月1万円以上の出費になります。そこで、クレジットカード付帯保険について調べ、十分な保障があればそちらを利用しましょう。場合によっては「学費の支払いを当該クレジットカードで支払わなくてはならない」といった条件もあるため、事前にチェックしてください。
5.5 現地での浪費を把握・管理
現地では家計簿をつけることがおすすめです。慣れないペソで支払っていると金銭感覚が狂ってしまいがちですが、家計簿をつければ後から振り返って正確に把握できます。食費や娯楽費など何にどれくらい使っているかをチェックし、しっかり管理しましょう。
6 フィリピン留学で予算オーバーを防ぐコツ
フィリピン留学でうっかり予算オーバーをしないため、3つコツについて解説します。
6.1 申し込み時の追加費用チェック
申し込みの段階で初めて知る追加費用があると、もともと立てていた予算をオーバーしてしまいます。入学金や空港までの送迎費など、見積もっておきましょう。事前にエージェントと相談し、いつなんの費用がどのくらいかかるか確認しておくと、オーバーを防げます。
6.2 為替・レート変動への備え
為替レートは、海外送金時の銀行レートが適用されます。毎日レートをチェックし、どのタイミングで送金するかを見極めましょう。キャッシュを持っていく際も、いつ換金するかは重要です。円安・ペソ高のタイミングで送金・換金してしまうと、実質的な予算が減り予算オーバーの原因となります。
6.3 予備費の設定と管理
全体の予算に対して、10~20%程度の予備費を準備しておくとよいでしょう。現地で病院にかかったり、パッキングし忘れた日用品などを購入したりと、何かと役立つシーンがあります。また、コース変更や延長の際にもお金が必要です。
今回は、フィリピン留学の予算について解説しました。費用は留学期間や寮の部屋タイプ、娯楽費などによって変動します。早めにLCCで航空券を購入したり、寮の食堂を利用したりと節約の方法は様々なので、引き締めるところは引き締めて、メリハリのあるお金の使い方を意識しましょう。