ご相談・ご質問(平日11~18時)
【治安ガイド】セブ島スラム街の現実と安全に滞在するためのポイント
2025.09.29記事

リゾート地として人気の高いセブ島ですが、にぎやかな場所だけでなく、貧困地域やスラム街が存在します。旅行者にとっては非日常的な光景であり、興味本位で足を踏み入れる人も少なくありませんが、治安面でのリスクが大きいため、正しい知識と対策が欠かせません。
本記事では、セブ島にスラム街があるのか、その背景、そして滞在時に注意すべき点について詳しく解説します。
セブ島にスラム街はあるのか?
セブ島と聞くと、透き通る海や高級リゾートホテルを思い浮かべる人が多いでしょう。しかし一方で、都市部には貧困層が暮らすスラム街が点在しています。
セブ市内の貧困街について
セブ市の一部地域には、簡易的な住居が密集するエリアが存在します。
こうした地域では上下水道や電気といったインフラが不十分で、生活環境が劣悪です。観光客が訪れることはほとんどなく、現地住民が日常生活を営む空間として成り立っています。特に港周辺や市場近くにはこのような地域が点在し、貧困と治安問題が密接に関わっています。
スラム街が存在する背景と社会事情
セブ島にスラム街が生まれた背景には、急速な都市化と人口増加、そして格差拡大があります。
農村部から職を求めて都市に移住する人々が増えた一方で、十分な仕事や住まいを得られず、非正規労働や低所得にとどまる人も少なくありません。その結果、都市周辺にインフォーマルな居住地が形成され、治安の悪化や衛生問題が深刻化しています。こうした事情は、セブ島の経済発展の裏にある現実ともいえます。
スラム街に近づくときのリスク
観光客にとってスラム街は異文化体験の場と映ることもありますが、無防備に近づくことは大きなリスクを伴います。特に金銭や健康に関わる問題は深刻であり、十分な注意が求められます。
金品を狙ったスリを警戒しよう
スラム街周辺では、旅行者を狙ったスリや置き引きの被害が報告されています。
人混みや狭い路地で接触を装って財布やスマートフォンを盗まれるケースが多いため、不要な貴重品は持ち歩かず、バッグは常に体の前で管理することが重要です。高価なアクセサリーや時計の着用も避けましょう。さらに、現地で必要な金額は少額の現金を小分けに持ち歩き、盗難に遭った際の被害を最小限に抑える工夫も欠かせません。
破傷風に注意
スラム街の路地は舗装が不十分で、ガラス片や鉄くずなどが散乱している場合があります。
誤って足を怪我すると破傷風に感染する危険性があるため、予防接種を受けておくことが望ましいです。また、サンダルではなくスニーカーなど足を保護できる靴を着用することも、現地滞在中のリスク軽減につながります。さらに、傷口を負った場合は応急処置を怠らず、速やかに医療機関を受診し、安全を最優先してください。
狂犬病
セブ島の一部地域では、野良犬や猫が多く見られます。
噛まれたり引っかかれたりすると狂犬病感染のリスクがあり、発症すれば致死率が極めて高いため要注意です。動物に不用意に近づかないことはもちろん、万が一の接触に備えて事前に予防接種を検討しておくと安心です。特に夜間や人通りの少ない場所では野良犬が群れを成すこともあるため、迂回して安全を優先する判断力も求められます。
安全にセブ島で過ごすためのポイント
セブ島はリゾート地として人気がありますが、観光地の裏側には治安面で注意が必要な場所も存在します。安全に旅行を楽しむためには、事前に危険エリアや行動上のリスクを理解し、回避することが大切です。ここでは、絶対に避けるべき地域や外出時に心掛けたい行動をまとめました。
絶対に避けるべきエリア
セブ市内には観光客が立ち寄るべきでない危険地域があります。特にスリや強盗の発生率が高く、地元の人々からも注意が促されるエリアです。以下で代表的な場所を紹介します。
パシル(Pasil)
パシルはセブ市の港に隣接する地区で、漁業や市場で知られる一方、治安面では要注意エリアです。
麻薬取引や違法労働などの社会問題を抱えており、現地の住民ですら夜間は近づかない場所とされています。昼間でも外国人が立ち入ると不審がられたり、金品を狙われるリスクが高まります。観光名所や商業施設もほとんどないため、旅行者が訪れるメリットはありません。
安全な観光を楽しむためには、地図アプリで経路を確認し、万が一タクシーやジプニーが通過した場合でも下車せずに通り抜けましょう。
コロン(Colon)/カルボン(Carbon)
コロン通りはフィリピン最古の商業地区で、多数の露店や市場が並び、カルボンマーケットも地元の台所として賑わっています。
しかし、人混みの多さを狙ったスリや置き引きが頻発するエリアです。特にスマホや財布をバッグの外ポケットに入れていると、数秒で盗まれることもあります。旅行客は観光スポットとして好奇心から訪れがちですが、買い物や散策目的であっても注意を怠ると危険です。
昼間に訪れる場合は必ず最低限の現金だけを持ち、荷物は前掛けで管理しましょう。夜間は犯罪件数が急増するため、立ち寄らないことが最善策です。
マンゴーストリート
マンゴーストリートはセブのナイトライフの中心地で、クラブやバーが軒を連ねています。
観光客や若者に人気がある一方、深夜には酔客を狙ったスリや恐喝、さらにはぼったくり被害も報告されています。表面的には華やかで安全そうに見えても、裏通りや人気の少ない場所では強盗やトラブルに巻き込まれるリスクが高まり危険です。
女性の一人歩きは特に危険で、複数人での外出や、配車アプリでの移動を徹底しましょう。
セブの夜を楽しみたい場合でも、飲酒は控えめにし、怪しい誘いや過度な接触には毅然と対応することで、自身の安全を守ることができます。
外出時に注意すべき行動
セブ島では少し行動を工夫することで、トラブルを防げます。以下のポイントを守ることで、安心して滞在できます。
大金や貴重品は持ち歩かない
セブ島では、観光客が財布や高額の現金を持ち歩いているとすぐにターゲットにされるリスクがあります。
特に人混みの多い市場やバスターミナルではスリやひったくりが頻発しています。現金は必要最低限だけを小分けにして持ち、残りは宿泊先のセーフティボックスや隠しポーチに保管しましょう。
また、ブランド物のバッグや時計、アクセサリーは目立つため控えるのが賢明です。カード支払いが使える場面では積極的に利用し、不必要な現金を出さない工夫が安全につながります。
危険なエリアには行かない
好奇心から治安が悪いとされるエリアに立ち寄るのは大変危険です。
特に夜間のスラム街や人通りの少ない路地は、外国人にとってリスクが高く、強盗や恐喝の被害につながる可能性があります。観光ガイドブックや現地の人から「避けた方が良い」と言われている場所には決して近づかないことが重要です。
どうしても現地を訪れたい場合は、信頼できるガイドやツアーに参加し、一人歩きは避けましょう。安全第一の行動が、旅行を楽しい思い出に変える大前提です。
他人を信用しすぎない
フレンドリーに声をかけてくる現地の人の中には、観光客を狙う詐欺師も紛れています。
例えば「安く案内してあげる」と誘われ、高額な料金を請求されたり、意図せず危険エリアに連れて行かれるケースもあります。もちろん親切な人も多いですが、必要以上に信用せず、最初から個人情報や滞在先を伝えるのは避けましょう。
移動や観光は信頼できる交通手段やツアーを利用することが安全につながります。親切心に油断せず、冷静に行動する姿勢が大切です。
夜は1人で出歩かない
セブ島では夜になると人通りが減り、街灯も少ないエリアが多いため、犯罪のリスクが一気に高まります。
特に女性や一人旅の観光客はターゲットにされやすく、スリや強盗、さらには危険なトラブルに巻き込まれることもあります。どうしても夜に外出する必要がある場合は、必ず複数人で行動し、配車アプリ「Grab」など信頼できる交通手段を利用しましょう。
飲食や観光はできるだけ日中に済ませ、夜は宿泊先で休むのが安心です。
酒を飲みすぎない
ナイトライフが盛んなセブでは、お酒を楽しむ機会も多いですが、飲みすぎはトラブルの原因になりがちです。
泥酔すると判断力が鈍り、置き引きやぼったくり、さらには危険な人物に狙われるリスクが増します。特に観光客が集まるバーやクラブでは、知らない人から勧められた飲み物には注意が必要です。
自分のグラスから目を離さず、飲み過ぎないよう自己管理を徹底しましょう。楽しい夜を過ごすためにも、適度に楽しむことが最大の安全対策となります。
留学や旅行で安心して楽しむために
海外留学や旅行を充実したものにするには、楽しさだけでなく「安全性」も意識することが大切です。
現地では文化や生活習慣の違いに戸惑うことも多いため、あらかじめサポート体制を理解しておくこと、そして人との関わり方に注意を払うことが安心につながります。
ここでは学校やエージェントの支援、さらに現地での人付き合いのポイントを紹介します。
学校やエージェントのサポートを活用
海外での生活に慣れないうちは、学校や留学エージェントのサポートを積極的に活用するのが安心です。
多くの学校では、入学手続きや授業選択だけでなく、滞在先の紹介や生活に関する相談も受け付けています。
特に初めての留学では、現地事情に詳しいカウンセラーやスタッフがいることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
さらに、留学エージェントは出発前から渡航後まで一貫して支援してくれるため、現地で困った際にすぐに相談できる体制が整っています。自力で解決しようとせず、サポートを頼ることで安心感が増し、学びや観光に集中できるでしょう。
現地での人付き合いと安全意識
現地での人間関係は、留学や旅行を充実させる大きな要素です。しかし、初対面の人をすぐに信用しすぎるのはリスクもあるため慎重さも必要です。
特に観光地や繁華街では、親しげに近づいてきても詐欺やトラブルの可能性があるため注意しましょう。
一方で、学校のクラスメイトやホストファミリーとの交流は、言語力や文化理解を深める貴重な機会となります。
人付き合いの際は「信頼できるコミュニティを大事にする」ことを意識し、危険な誘いや無理なお願いはきっぱり断る姿勢が重要です。安全意識を持ちつつ交流を楽しむことで、より安心して海外生活を満喫できます。
まとめ
留学や旅行を成功させるには、楽しさと安全をバランスよく意識することが必要です。
学校やエージェントのサポートを活用しながら、現地での人付き合いに注意を払い、トラブルを避ける行動を心がけてください。信頼できる環境を選び、正しい知識を持って行動し、不安を最小限に抑えて充実した留学生活を実現しましょう。