フィリピンのお祭り(フィエスタ)まとめ!有名どころからローカル祭りまで

2025.10.29記事

フィリピンでは年間を通して、全国各地で華やかな「フィエスタ(FIESTA)」が開催されています。スペイン統治時代の影響を受けた文化行事で、宗教的な意味合いを持ちながらも、地域の人々の感謝や喜びを表すお祭りとして親しまれています。街全体が音楽と笑顔に包まれ、観光客も一緒に盛り上がれることが魅力です。

本記事では、フィリピンを代表する有名なフィエスタから、地元ならではのローカルなお祭りまで詳しく紹介します。

フィリピンのフィエスタ文化


「フィエスタ(FIESTA)」とは、フィリピン各地で行われる地域のお祭りを指します。もともとはカトリックの守護聖人に感謝を捧げる宗教行事として始まりましたが、現在では文化・観光イベントとしても広く楽しまれています。

フィリピンのフィエスタ文化は、まさに「陽気で温かい国民性」の象徴です。パレードやダンス、伝統音楽に彩られた祝祭の日には、街中が活気に満ち、家々ではご馳走が振る舞われます。人々は親戚や友人を招き、食卓を囲んで笑い合う光景が、国中で繰り広げられます。

規模の大小を問わず、町ごとに個性豊かな催しが開かれ、住民だけでなく国内外から多くの観光客が訪れることが特徴です。

また、各地のフィエスタはその土地の産業や歴史にちなんでおり、内容も多彩。宗教と地域文化が融合したこの伝統は、フィリピン人の「感謝の心」と「おもてなしの精神」を今に伝えています。

一度は行きたい!フィリピンの有名なお祭り

フィリピンでは一年を通して、全国各地で個性豊かなお祭りが開催されています。なかでも有名なフィエスタは、地域の伝統や信仰、そして人々の明るいエネルギーが凝縮されたイベントです。ダンスパレードやカラフルな衣装、音楽が街中を包み込み、観光客も思わず参加したくなるほどの熱気に満ちています。

ここでは、特に人気の高い代表的なお祭りを月ごとに見ていきましょう。

【1月】シヌログ・フェスティバル(セブ)


セブ最大の祭り「シヌログ・フェスティバル」は、フィリピンでもっとも有名な宗教的イベントのひとつです。

サント・ニーニョ(幼きイエス)を讃える祭典で、毎年1月の第3日曜日に開催されます。鮮やかな衣装をまとったダンサーたちが太鼓のリズムに合わせて行進し、街全体が歓声と音楽に包まれます。

観光客も多く、ホテルや交通機関は早めの予約がおすすめ。日中はパレード、夜は花火とライブでにぎわい、セブの魅力を全身で感じられるお祭りです。

項目詳細
名称シヌログ・フェスティバル(Sinulog Festival)
開催時期毎年1月第3日曜日
開催場所セブ・シティ中心部
アクセスマクタン・セブ国際空港から車で約30分

【1月】アティアティハン・フェスティバル(アクラン)

「アティアティハン・フェスティバル」は、「フィリピンの祭りの母」とも称される最古のフィエスタです。アクラン州カリボで開催され、サント・ニーニョ信仰と先住民族アティ族への敬意を表す祭りとして知られています。

顔を黒く塗り、民族的な衣装をまとった人々が太鼓のリズムで踊り歩く光景は圧巻です。観光客も自由にパレードに参加でき、一体感を味わえます。活気と伝統が融合した、歴史あるフィリピン文化を体験できるお祭りです。

項目詳細
名称アティアティハン・フェスティバル(Ati-Atihan Festival)
開催時期毎年1月第3週目
開催場所カリボ(アクラン州)
アクセスカリボ空港から徒歩圏内、またはトライシクルで約5分

【1月】ディナギャン(イロイロ)

イロイロ市で行われる「ディナギャン・フェスティバル」は、アティアティハンをルーツに持つダンスフェスティバルです。

街中が舞台となり、チームごとに華麗な衣装と力強い踊りを披露します。音楽と色彩が融合したパフォーマンスは迫力満点で、世界中の旅行者を魅了。観覧席が設けられており、観光客も快適に見学できます。

開催期間は1月下旬の3日間ほど。伝統とモダンが交錯する、芸術性の高いフィリピンの祭典です。

項目詳細
名称ディナギャン・フェスティバル(Dinagyang Festival)
開催時期毎年1月下旬
開催場所イロイロ市中心部
アクセスイロイロ国際空港から車で約30分

【2月】パナグベンガ・フェスティバル(バギオ)

「パナグベンガ・フェスティバル」は、花の都・バギオで開催される“花の祭典”。街中が美しい花々で彩られ、フラワーカーニバルのような華やかさを誇ります。

メインイベントは、花で飾られた巨大なフロートが街を練り歩くパレードです。子どもたちの踊りや音楽隊の演奏も加わり、観光客を魅了します。2月上旬から約1か月間開催されるため、スケジュールに合わせて訪れやすいことも魅力。家族連れにも人気の高いお祭りです。

項目詳細
名称パナグベンガ・フェスティバル(Panagbenga Festival)
開催時期毎年2月(約1か月間)
開催場所バギオ市中心部
アクセスマニラからバスで約6時間

【3〜4月】モリオネスの祭り(サンタ・クルス)

聖週間(ホーリーウィーク)に合わせて開催される「モリオネスの祭り」は、キリストの受難を題材にした宗教劇が見どころです。参加者はローマ兵に扮し、色鮮やかなマスクと鎧を身にまとって行進します。

荘厳な雰囲気のなかにも独特の芸術性があり、観光客も感動すること間違いなしでしょう。地元の信仰心と文化が融合した、精神的にも深い意味を持つお祭りです。静と動が共存する、神秘的なフィエスタとして人気を集めています。

項目詳細
名称モリオネスの祭り(Moriones Festival)
開催時期毎年3〜4月(聖週間期間中)
開催場所サンタ・クルス(マリンドゥケ島)
アクセスマニラから飛行機で1時間弱

【8月】カダヤワン・サ・ダバオ(ダバオ)

「カダヤワン・サ・ダバオ」は、自然の恵みと先住民族への感謝を表す豊穣のお祭り。ダバオ市のシンボルである「ドリアン」や「ワニ」をモチーフにしたパレードが人気です。

色とりどりの衣装をまとったダンサーが舞う姿は圧巻。8月中旬に開催され、地元グルメやフルーツの即売イベントも楽しめます。安全で整備された都市型フェスティバルとして、外国人観光客からの人気も高いお祭りです。

項目詳細
名称カダヤワン・サ・ダバオ(Kadayawan sa Davao)
開催時期毎年8月第3週
開催場所ダバオ国際空港から車で約15分
アクセスダバオ市中心部

【10月】マスカラ・フェスティバル(バコロド)

「マスカラ・フェスティバル」は、笑顔をモチーフにしたマスクが象徴の陽気なお祭り。1980年代の経済危機を乗り越えるために始まったとされ、今では“笑顔の街”バコロドを代表するイベントです。

華やかな仮面をつけたダンサーが踊るストリートパレードは、迫力満点。市民も観光客も一体となって盛り上がる、ポジティブで楽しい祭典です。夜にはライブやライトショーも開催され、街全体が祝祭ムードに包まれます。

項目詳細
名称マスカラ・フェスティバル(MassKara Festival)
開催時期毎年10月第3週目
開催場所バコロド市
アクセスバコロド・シライ国際空港から車で約30分

【12月】サンフェルナンド・ジャイアント・ランタン・フェスティバル(サンフェルナンド)

「光の祭典」と呼ばれるこのフェスティバルは、巨大なランタン(提灯)を競う幻想的なイベントです。電飾で彩られたランタンが音楽に合わせて輝き、まるで光のショーのよう。地元職人たちの技術が光る作品が並び、クリスマスムードを盛り上げます。

毎年12月中旬に開催され、フィリピン全土から見物客が訪れる人気イベント。冬の夜空を彩る光景は、まさにフィリピンのクリスマスシーズンの象徴です。

項目詳細
名称サンフェルナンド・ジャイアント・ランタン・フェスティバル(Giant Lantern Festival)
開催時期毎年12月中旬
開催場所サンフェルナンド市(パンパンガ州)
アクセスマニラから車で約2時間

フィリピンのお祭りに行く際の注意点


フィリピンのフィエスタは明るく開放的な雰囲気が魅力ですが、観光客が安全に楽しむためにはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。特に人混みでのスリ被害や、屋外イベントならではのトイレ・衛生面には要注意です。

現地の文化や宗教を尊重しながら行動することで、より快適に過ごせるでしょう。

人混みのなかでのスリや盗難

大規模なフィエスタでは、多くの観光客と地元の人々で混雑します。その分、スリや置き引きといった軽犯罪も発生しやすい環境です。

財布やスマートフォンは前ポケットや斜め掛けバッグなど、常に体の前で管理しましょう。リュックは背負ったままにせず、混雑時は抱えると安全です。高額な現金や貴重品は持ち歩かず、必要最低限に留めることが鉄則。

写真撮影に夢中になっている間に狙われるケースもあるため、常に周囲への意識を忘れないようにしましょう。

夜まで参加する際は移動に気をつける

多くのフィエスタは夜まで続き、ライトアップや花火などが楽しめます。

しかし、夜間の移動は安全面に注意が必要です。特に女性のひとり歩きは避け、できるだけグループ行動を心がけましょう。帰りは人通りの多い道を選び、信頼できる配車アプリ(Grabなど)での移動がおすすめです。タクシー利用時は、メーターが作動しているか確認します。

人混みが多い時間帯は交通渋滞も発生しやすいため、時間に余裕を持って行動しましょう。

トイレは数が少なく清潔でない可能性もある

屋外で行われる祭りでは、トイレの数が限られていることが多く、清潔さも場所によって差があります。特に地方のフィエスタでは仮設トイレが中心で、長蛇の列になることも珍しくありません。事前に宿泊施設やショッピングモールなど、清潔なトイレの位置を確認しておきましょう。

ポケットティッシュやウェットティッシュを持参しておくと、衛生的に利用できます。快適に過ごすためには、早めのタイミングでトイレを利用する意識が大切です。

屋台フードの衛生面は場所により差がある

フィリピンのお祭りでは、串焼きやフルーツスムージーなどの屋台グルメが楽しみのひとつです。ただし、屋外で調理されるため衛生面には注意しましょう。

人気のある店や人の多い屋台は、回転が早く食材が新鮮な傾向があり安心です。一方で、長時間放置された食品や氷入りドリンクは避けましょう。お腹が弱い人はペットボトルの水を携帯し、整腸剤や胃薬を準備しておくと安心。体調を崩さずに楽しむためには、少しの注意が重要です。

露出の多い服装は避ける

お祭りとはいえ、宗教的要素が強いフィエスタも多くあります。教会行事や宗教パレードに参加する際は、露出の多い服装や派手すぎる格好は避けましょう。肩や膝を隠す程度の服装が理想で、薄手の羽織りを持っておくと便利です。

日差しが強いため帽子やサングラスも必需品。動きやすく、かつ現地の文化を尊重した装いを心がけることで、トラブルを避けられます。

現地の文化や宗教へリスペクトをもって参加する

フィリピンのフィエスタは、カトリック文化を中心とした宗教行事がベースにあります。観光目的であっても、現地の信仰を理解し、リスペクトを示す姿勢が大切です。教会や行列の最中は静かに見守り、写真撮影も控えめにしておきましょう。

地元の人々はお祭りを「感謝の場」として大切にしており、観光客の丁寧な態度は歓迎されます。参加する際は「見せてもらう」意識を忘れず、文化体験として心から楽しむことがフィエスタの醍醐味です。

まとめ

フィリピンのフィエスタは、国民の明るさと温かさを感じられる特別な体験です。色鮮やかな衣装や音楽、笑顔あふれるパレードは一生の思い出になるでしょう。

一方で、人混みや衛生面など日本とは異なる環境もあるため、事前準備と心構えが重要です。安全対策を心がけ、現地の文化を尊重しながら過ごせば、より深くフィリピンの魅力を感じられます。

マナーを守りながら、笑顔と感動に包まれるお祭りの時間を最大限楽しみましょう。

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