フィリピンの公用語は英語?タガログ語?留学・旅行の前にチェックしよう!

2025.10.29記事

フィリピンでは多くの人が英語を話しますが、実はもうひとつの「公用語」が存在します。それが「フィリピノ語(タガログ語)」です。留学や旅行を考えている人のなかには、「どちらを覚えたほうがいいの?」と疑問に思う人も多いでしょう。

この記事では、フィリピンの公用語と母語の違い、そして英語がどのように使われているのかを分かりやすく解説します。

そもそも「公用語」とは何か


そもそも「公用語」とは、国や地域で公的な場面(法律・教育・行政など)で使用される正式な言語のことです。たとえば日本では「日本語」が公用語として定められています。公用語が複数ある国も多く、フィリピンもそのひとつです。

一方で、家庭や日常会話で話される言葉は「母語」と呼ばれ、地域によって異なります。つまり、公用語は国全体の共通言語であり、母語はその土地の文化や生活に根ざした言葉といえます。両者の違いを知ることで、フィリピンの言語文化をより深く理解できるでしょう。

「母語」との違い

「公用語」と「母語」は混同されやすい言葉ですが、意味合いは大きく異なります。母語は家庭や地域社会で自然に身につける言葉であり、感情表現やアイデンティティに直結しています。一方、公用語は国家レベルで公式に使用される言語で、教育・政治・報道などで用いられます。

フィリピンでは、公用語が「フィリピノ語」と「英語」である一方、母語は地方ごとに異なることが特徴です。セブではセブアノ語、ミンダナオではビサヤ語など、100以上の言語が存在します。

フィリピンの公用語は?


フィリピンは東南アジアのなかでも特に言語の多様性が高い国です。そのため、全国共通で使用される「公用語」と、地域で話される「母語」との区別が明確にされています。

ここでは、フィリピンで実際に使われている公用語と、その背景について詳しく見ていきましょう。

公用語は「フィリピノ語(タガログ語)」と「英語」

フィリピンの公用語は、「フィリピノ語(Filipino)」と「英語(English)」の2つです。

フィリピノ語は、首都マニラを中心に使われているタガログ語を基盤に整備された言語で、全国で理解されやすい言葉として広く使われています。

一方の英語は、アメリカ統治時代に教育や行政で導入されたことから、現在でもビジネスや教育、法律などの分野で主要な役割を担っています。学校の授業やニュース放送でも英語が多く使われており、バイリンガル国家としての側面が強いことが特徴です。

母語は地域によって異なる

フィリピンでは公用語以外にも、多様な「母語」が日常生活で話されています。

もっとも広く使われているのはセブアノ語(ビサヤ語)で、セブ島やミンダナオ島の北部を中心に約2,000万人以上が話者です。そのほかにもイロカノ語、ヒリガイノン語、ワライ語など、地域ごとに異なる言語が存在します。これらの母語は学校教育では使用されないものの、家庭や地域社会では今も大切に受け継がれています。

フィリピンを訪れる際は、地域によって挨拶や発音が少し異なることを知っておくと、現地の人々との交流がより深まるでしょう。

フィリピンで使用される言語の割合


フィリピンは世界でも有数の多言語国家です。国としては「フィリピノ語」と「英語」を公用語としていますが、実際には家庭や地域で話される言葉が100種類以上存在します。

2020年に「フィリピン統計庁(PSA)」が発表したデータによると、家庭内で主に話されている言語の割合は以下の通りです。

言語(家庭内での使用)割合(%)
タガログ語(=フィリピノ語)39.9%
ビサヤ語/ビニサヤ語16.0%
ヒリガイノン語(イロンゴ)7.3%
イロカノ語7.1%
セブアノ語6.5%
ビコル語3.9%
ワライ語2.6%
カパンパンガン語2.4%
マギンダナオ語1.4%
パンガシナン語1.3%
その他(上記以外の言語)11.2%

上記のデータから分かるように、首都圏を中心に話されるタガログ語(フィリピノ語)が約4割を占め、続いてビサヤ語、ヒリガイノン語、イロカノ語などが多く使用されています。つまり、国内の主要言語は地域によって異なるものの、公用語であるフィリピノ語と英語が全国共通語として機能している形です。

家庭では地元言語を使いながらも、教育・行政・ビジネスでは英語やフィリピノ語を使うという“バイリンガル文化”が根付いています。

英語ができればフィリピン旅行は可能?


英語が公用語として認められているフィリピンですが、「英語だけで現地の人とコミュニケーションできるか?」という疑問も出てくるでしょう。ここでは、地域・年齢層による英語習熟度の違いや、旅行・滞在で英語だけでも十分に対応できるかを解説します。

地域・年齢層によって英語の習熟度は異なる

フィリピンでは都市部、特にマニラやセブ市街地に近い地域では英語を流暢に話す若者やビジネス層が多く暮らしています。一方で、郊外や地方、年配世代の間ではフィリピノ語や各地域言語が主となり、英語の習熟度はやや低めです。

教育が英語で行われてきた歴史があるため、学校を卒業している人の多くは英語を理解できますが、日常会話となると地方色の強い訛りや独特の表現が出ることもあるでしょう。

したがって、英語だけでも旅行には十分対応できますが、訪問先が地方の離島や農村部などの場合、簡単なフィリピノ語の挨拶を覚えておくと安心です。

基本的には英語ができれば問題ない

旅行や短期滞在目的でフィリピンを訪れる場合、英語だけでほとんどの場面に対応できます。ホテル、観光地、飛行場、ショッピングモールなどでは英語表記・英語対応が整っており、スタッフも英語を使いこなすケースが一般的です。

観光業が盛んな地域では特に英語に対してのハードルが低く、日本語が通じる場所も少なくありません。もちろん、より深く文化交流をしたい場合やローカルな場に踏み込む際にはタガログ語や地域言語を少しだけ学んでおくと、旅の幅が広がります。

英語での旅が安心・快適であるという点は、フィリピンを訪れるうえで大きなメリットです。

英語留学はフィリピンも候補のひとつに


「英語を学ぶならアメリカやカナダ」というイメージを持つ人も多いですが、近年ではフィリピン留学が人気を集めています。授業の質やサポート体制が整っており、短期間でもしっかり英語力を伸ばせることが特徴です。

費用面でも手が届きやすく、初めての海外留学先として選ばれるケースも増えています。

フィリピンは日本よりも英語学習のレベルが高い

フィリピンでは英語が公用語として教育に深く根付いており、授業・教材・試験の多くが英語で行われています。都市部ではテレビや映画、ニュースも英語で放送されるほど日常的。国際ビジネスの現場でも英語が使用され、語学力の高さはアジアでもトップクラスです。

世界的な英語力指標「EF EPI(2024年版)」でも、日本が116か国中92位に対し、フィリピンは20位台を維持。英語教育が生活に密着している環境は、日本人にとって理想的な学習環境といえます。ネイティブ圏よりも“話せるようになる”実践的な学びを重視していることも魅力です。

ネイティブ圏よりも費用がリーズナブル

フィリピン留学の大きな魅力のひとつが、コストパフォーマンスの高さです。授業料・宿泊費・食事付きのプランを合わせても、1か月あたりの総費用は20〜25万円程度が一般的。アメリカやオーストラリアの約半分で済むこともあります。

さらに、航空券や生活費も抑えやすいため、短期間でも気軽に挑戦しやすいことが特徴です。マンツーマン授業や長時間レッスンなど、密度の高い学習を低コストで受けられる点は他国にはない魅力。英語初心者から上級者まで、目的に応じたプログラムが豊富にそろっています。

スパルタ&マンツーマンで効率よく学べる

フィリピン留学では、マンツーマン授業が主流。講師と1対1で会話できるため、自分のレベルや弱点に合わせて指導を受けられます。

また、学校によっては「スパルタ式」と呼ばれる集中学習プログラムを採用しており、1日8時間以上の授業や、英語以外の会話を禁止する「EOP(English Only Policy)」など、徹底した環境で学べます。短期間で英語力を伸ばしたい人には最適です。

フレンドリーな講師が多く、初めての海外でも安心して学べる点も人気の理由。効率的かつ実践的な英語学習ができる場所として、フィリピンは高い評価を得ています。

まとめ

フィリピンは、公用語として英語を使用している国のなかでも、学習環境・コスト・実践力の三拍子がそろった留学先です。

現地の人々は英語に慣れており、生活のなかで自然と英語を使う習慣が身についています。授業料が手ごろで、マンツーマン指導が受けられる点も大きな魅力です。英語を「使える力」として身につけたい人にとって、フィリピンはまさに理想的な留学先といえるでしょう。

次のステップとして、学校選びや都市別の特徴もチェックして、自分にぴったりのプランを見つけてみてください。

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