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フィリピンの大学の学費は?留学に向いてる人も解説
2025.07.01記事

フィリピンへの大学留学は、学費の安さと英語環境の豊かさから近年注目を集めています。日本の大学と比べて圧倒的に学費が安く、英語での授業や多国籍な学生との交流ができる点も大きな魅力です。 この記事では、フィリピンの大学が注目…
フィリピンへの大学留学は、学費の安さと英語環境の豊かさから近年注目を集めています。日本の大学と比べて圧倒的に学費が安く、英語での授業や多国籍な学生との交流ができる点も大きな魅力です。
この記事では、フィリピンの大学が注目される理由や学費構造、学費が安い大学ランキング、他国との学費比較、奨学金や学費支援制度、向いている人・向いていない人まで、最新情報を基に詳しく解説します。フィリピン大学留学を検討している方は、学校選びの参考にしてください。
1. フィリピンの大学が注目される理由
フィリピンの大学は、近年アジア圏の学生の留学先として注目を集めています。その理由の一つは、学費と生活費の安さです。他にも、フィリピンは日本から近く時差が少ないので、親元や日本との連絡も取りやすいメリットがあります。こうした点から、フィリピン大学留学はコストパフォーマンスと英語環境の両立ができる留学先として選ばれています。
1-1. 学費の安さと英語環境の魅力
フィリピンの大学が注目される大きな理由は、学費の安さと英語環境の充実です。
表にもあるように、日本の大学や欧米諸国と比べて圧倒的に学費が安く、家計の負担を大きく軽減できます。さらに、フィリピンは英語が公用語であり、大学の授業はすべて英語で行われるため、日常的に英語を使う環境に身を置くことが可能です。このため、英語力の向上や実践的なコミュニケーション能力の習得に非常に有利な環境が整っています。
また、多国籍な学生と交流できるため、国際的な視点や異文化理解力も自然と身につきます。経済的負担を抑えつつ、英語圏での学びとグローバルな経験を得られる点が、フィリピン大学留学の大きな魅力です。
1-2. 留学先としてのメリットとデメリット
フィリピン大学留学のメリットとしては、まず費用対効果の高さが挙げられます。
学費や生活費が抑えられるため、長期留学や複数回の留学も現実的です。また、英語環境が整っているため、短期間で英語力を大きく伸ばせます。他国の留学生と交流する機会も多く、グローバルなネットワークを築きやすいのも特徴です。
一方、デメリットとしては、インフラや設備が日本や欧米に比べて劣る場合があり、生活の快適さやサポート体制にばらつきが見られます。また、現地の情報や留学サポートが少なく、自分で調べて準備する必要がある点も注意が必要です。大学のレベル差も大きく、進学先の見極めが重要となります。
2. フィリピン大学の学費構造
フィリピンの大学は、国公立と私立で学費構造が大きく異なります。国公立大学は学費がとても安く、特に地方の大学では年間数万円で入学できる場合もあります。一方、私立大学は学費がやや高めですが、施設やサポート体制が充実していることが多いです。
2-1. 国公立大学の学費
フィリピンの国公立大学の学費は、年間5〜10万円程度が一般的です。フィリピン人学生は学費無償化の対象となっていますが、外国人留学生は学費を支払う必要があります。特に地方の大学では年間3〜4万円前後で学べる場合もあり、経済的な負担を大きく軽減できます。ただし、国公立大学は入学難易度が高い場合が多く、施設や設備がやや古い傾向があります。それでも、質の高い教育を安価に受けられる点は大きな魅力です。
2-2. 私立大学の学費
私立大学の学費は、年間約10〜50万円が目安です。有名な私立大学でも年間20万円〜40万円程度で、日本の私立大学と比べて圧倒的に安いのが特徴です。ただし、学校や学部によって学費に大きな差があるため、進学先の選定が重要です。私立大学は施設や設備が整っている場合が多く、国際的な学生や留学生も多いため、多様な価値観に触れながら学べる環境が整っています。また、私立大学は独自の奨学金制度やサポート体制も充実している場合があります
2-3. 学費以外にかかる費用
フィリピン大学留学では、学費以外にも多くの費用が発生します。寮費や食費、交通費、教材費、保険料、ビザ申請費用などが代表的な項目です。
項目 | 費用目安(年間) |
寮費 | 約36~120万円 |
食費 | 約24~36万円 |
水道光熱費 | 約3~6万円 |
通信費 | 約5万円 |
交通費 | 約10~15万円 |
教材費 | 約1~2万円 |
保険料 | 15~25万円 |
ビザ申請費用 | 約10万円 |
寮費は月額3万円〜10万円程度、食費は月額2万円程度が一般的です。水道光熱費や通信費も必要で、現地で快適に生活するためには十分な資金計画が必要です。また、ビザ申請費用や保険料も留学準備段階で発生しますが、滞在期間によって金額が大きく変わります。予算を十分に確保するためにも、事前に留学全体の費用感を把握しておきましょう。
3. 学費が安い大学ランキング
フィリピンには学費が安い大学が多く、特に国公立大学は年間数万円から入学可能です。ここでは、学費が安い大学トップ5と、専攻別の学費目安を紹介します。
3-1. 学費が安い大学トップ5
大学名 | 学費目安(年間) | 特徴・備考 |
サウスイースタン大学 | 約3万円~ | 農業・教育学が強み |
マニラ市立大学 | 約3万円~ | 超難関・マニラ中心 |
フィリピン工科大学 | 約5万円~ | 情報技術、経営学 |
フィリピン大学ディリマン校 | 約10万円~16万円 | 名門・入学難易度高 |
フィリピン大学ビサヤ校 | 約10万円~16万円 | 中部ビサヤ地方の名門 |
このTOP5を比較すると、サウスイースタン大学とマニラ市立大学は学費が最も安く、年間3万円程度で入学可能です。ただし、マニラ市立大学は超難関として知られています。
フィリピン工科大学は学費も比較的安く、情報技術や経営学の教育に優れているのが特徴です。フィリピン大学バギオ校やディリマン校は学費がやや高めですが、名門校として国内外で高い評価を受けています。
学校選びのポイントとしては、学費の安さだけでなく、大学の立地や社会的評価、入学難易度、留学生の受け入れ体制も重視する必要があります。
特にフィリピン大学ディリマン校は世界的にも評価が高く、卒業後の進路や就職に有利ですが、入学には高い学力や準備が必要です。地方の大学は生活費がさらに安い傾向があり、現地の文化や生活に深く触れたい留学生にはおすすめです。施設や設備は国公立大学はやや古い場合があるため、快適さやサポート体制も事前に確認しましょう。
3-2. 専攻別の学費目安
専攻ごとの学費を比較すると、教育や農業分野は最も安く、年間3万円〜10万円程度で学べます。
専攻分野 | 学費目安(年間) |
教育・農業 | 約3万円~10万円 |
サイエンス | 約16万円~ |
人文・社会科学 | 約5万円~20万円 |
医学・看護 | 約30万円~50万円 |
サイエンス系は実験設備や専門性を要するためやや高く、医学・看護系はさらに高額です。人文・社会科学系は比較的バランスが良く、多くの大学で学費が抑えられています。
学部選びは、学費の安さだけでなく、将来の進路や就職、自分の興味・適性を重視しましょう。フィリピンでは、卒業校のランクや成績が就職に大きく影響するため、名門校や上位校を目指す学生が多い一方、学費の安さや地域性を重視する選択も有効です。
また、留学生は英語力や現地の生活環境、サポート体制も考慮して学部や大学を選ぶことが大切。医学・看護系は学費が高いですが、英語での資格取得や海外での活躍を目指す場合には有力な選択肢となります。
4. 他国との学費比較
フィリピンの大学は、日本や欧米と比べて学費が圧倒的に安いのが特徴です。ここでは、日本や欧米諸国との学費比較を詳しく解説します。
4-1. フィリピンと日本の大学学費比較
フィリピンの大学は、日本の国公立・私立大学と比べて圧倒的に学費が安いのが特徴です。特に国公立大学は年間数万円から入学可能で、経済的な負担が大幅に軽減されます。
国名 | 国公立大学学費(年間) | 私立大学学費(年間) |
フィリピン | 約3万円~90万円 | 約10万円~50万円 |
日本 | 約54万円 | 約90万円~150万円 |
上記のように、フィリピンの大学の学費は、日本と比べて圧倒的に安いのが特徴です。この大きな学費の差は、経済的な負担を大きく軽減し、留学のハードルを下げる大きな要因となっています。また、フィリピンは英語が公用語のため、授業や生活を通じて実践的な英語力を身につけられる点も大きな魅力です。
日本と比べて物価や生活費も安く、留学生活をより充実させやすい環境が整っています。一方で、大学のレベルや設備、サポート体制には差があるため、進学先の見極めが重要となります。
4-2. フィリピンと欧米諸国の大学学費比較
フィリピンの大学学費は、欧米諸国と比べても非常に安いことが表から分かります。
国名 | 国公立大学学費(年間) | 私立大学学費(年間) |
フィリピン | 約3万円~90万円 | 約10万円~50万円 |
アメリカ | 約200万円~400万円 | 約400万円~600万円 |
イギリス | 約200万円~300万円 | 約300万円~500万円 |
オーストラリア | 約150万円~250万円 | 約200万円~400万円 |
欧米留学は世界的な評価や教育水準の高さが魅力ですが、学費や生活費が高額なため、経済的な負担が大きくなりがちです。
一方、フィリピンは英語圏でありながら、欧米と比べて圧倒的に費用を抑えられるため、経済的な理由で欧米留学を断念した学生にも選択肢として注目されています。また、フィリピンは多国籍な学生が集まる環境も整っており、グローバルな視点や国際感覚も養いやすい点が大きなメリットです。ただし、施設や研究環境は欧米と比べてやや劣る場合があるため、留学目的や将来の進路も考慮して選択しましょう。
5. 奨学金や学費支援制度
フィリピン大学留学では、日本や現地の奨学金制度を活用することで、さらに経済的な負担を軽減できます。ここでは、日本の奨学金制度とフィリピン現地の奨学金制度について詳しく紹介します。
5-1. 日本の奨学金制度
日本の奨学金制度は、フィリピン留学を含む海外留学を支援するためのものが複数存在します。
奨学金名 | 対象者・条件 | 支給額目安 |
日本学生支援機構 | 大学生・大学院生 | 月額12.4~32.6万円 |
トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム | 大学生・大学院生 | 月額6~12万円 |
地方自治体奨学金 | 地域在住者 | 月額1万円~5万円 |
大学独自奨学金 | 大学ごとに異なる | 月額1万円~10万円 |
代表的なものとして、日本学生支援機構(JASSO)の「海外留学支援制度(学部学位取得型)」があります。TOEFLやIELTSの英語要件を満たせば、月額12.4〜32.6万円の給付型奨学金を受け取ることが可能です。また、「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」は、授業料や渡航費、生活費など幅広い費用をカバーする返済不要の給付型奨学金で、フィリピン留学も対象となります。
地方自治体や大学独自の奨学金もあり、留学資金を幅広くサポートしています。応募条件は在学中や世帯収入、留学計画など多岐にわたり、選考は厳しいものの、チャレンジする価値が高い制度です。
5-2. フィリピン現地の奨学金制度
フィリピン現地にも、優秀な学生を支援するための奨学金制度が複数存在します。
奨学金名 | 対象者・条件 | 支給額目安 |
CHED Scholarship | 成績優秀者 | 学費全額~一部 |
DOST Scholarship | 理系分野の学生 | 学費全額+生活費 |
大学独自奨学金 | 大学ごとに異なる | 学費一部~全額 |
代表的なものとしては、高等教育委員会(CHED)が提供する奨学金があり、学費の一部または全額をカバーする場合があります。また、科学技術省(DOST)が理系分野の学生を対象に学費と生活費を支給する奨学金も設けています。
これらの制度は主にフィリピン国籍の学生向けですが、一部の大学では外国人留学生も対象となる場合があります。大学独自の奨学金もあり、成績優秀者や経済的に困難な学生に対して学費免除や減額措置が提供されることも。現地の奨学金制度は、成績や専攻分野によって応募条件や支給額が異なるため、事前の情報収集が重要です。
6. フィリピン大学留学が向いている人・向いていない人
フィリピン大学留学は、誰にでも最適とは限りません。ここでは、向いている人・向いていない人の特徴を解説します。経済的な負担を抑えたい人や英語力をしっかり身につけたい人、国際的なネットワークを広げたい人には最適ですが、日本の大学と同程度の設備やサービスを求める人や、留学情報やサポートが少ないことに不安を感じる人には不向きな場合もあります。
6-1. 向いている人
フィリピン大学留学に向いているのは、まずコストパフォーマンスを重視し、できるだけ費用を抑えて英語力を伸ばしたい人です。フィリピンは学費や生活費が日本や欧米に比べて圧倒的に安く、経済的な負担を大きく軽減できます。また、英語環境が整っているため、短期間でも実践的な英語力を身につけたい人にも最適です。
さらに、生活基準や設備のレベルにあまりこだわらず、異なる文化や生活スタイルに柔軟に対応できる人も向いています。積極的に現地の学生や多国籍の留学生と交流し、グローバルな視点やコミュニケーション力を磨きたい人にとって、フィリピン大学留学は大きなチャンスとなるでしょう。
6-2. 向いていない人
フィリピン大学留学が向いていないのは、日本や欧米と同程度の快適さや設備を求める人です。インフラや生活環境がやや劣る場合があり、停電やインターネットの不安定さ、衛生面などにストレスを感じる可能性があります。
また、ネイティブの英語や欧米の文化にこだわる人、留学先の情報やサポートが少ないことに不安を感じる人も不向きです。さらに、積極的に新しい環境に飛び込む意欲や柔軟性が足りない場合、異文化への適応や英語力の向上が思うように進まないことがあります。こうした点が気になる場合、フィリピン大学留学は慎重に検討する必要があります。