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フィリピン留学に保険はいらない?加入義務・費用・選び方などを徹底解説!
2025.07.15記事
フィリピン留学を検討する際、「保険は本当に必要なのか?」と迷う方も多いでしょう。実際には義務ではないものの、現地での病気やケガ、盗難など予期せぬトラブルに備えるため、保険の加入は強く推奨されています。 この記事では、保険…
フィリピン留学を検討する際、「保険は本当に必要なのか?」と迷う方も多いでしょう。実際には義務ではないものの、現地での病気やケガ、盗難など予期せぬトラブルに備えるため、保険の加入は強く推奨されています。
この記事では、保険の必要性や費用相場、選び方まで詳しく解説。安心して留学生活を送るためのポイントを押さえておきましょう。
そもそもいらない?保険の加入義務
フィリピン留学では、法律上は海外保険への加入が義務付けられていません。しかし、現地の語学学校や留学エージェントの多くは、入学条件として保険加入を求めるケースが増えています。
これは、フィリピンの医療費は高額であることや、思いがけないケガや病気、盗難などのトラブルが頻発することが理由です。特に外国人向けの私立病院では、診察や入院で数万円から数十万円の費用がかかることもあり、保険未加入だと全額自己負担しなければなりません。
海外留学保険は、事故や災害時の緊急搬送や帰国費用、盗難・持ち物の破損など、さまざまなケースに利用できます。種類によっては24時間日本語サポートやキャッシュレス診療なども対応しているため、慣れない現地生活でも安心です。
保険料は留学全体の費用と比べて負担が少なく、リスクを最小限に抑え、留学生活を安心安全に過ごすためにも加入することをおすすめします。
フィリピン留学で保険が必要になるケース
フィリピン留学中は、思わぬトラブルやアクシデントに遭遇する可能性があります。特に医療費の高さや治安面のリスクを考えると、保険の重要性は非常に高いといえるでしょう。ここでは、実際に保険が役立つ代表的なケースを紹介します。
ケガをした・病気にかかったとき
現地の気候や食事、水質の違いから、体調を崩す留学生は少なくありません。フィリピンの医療費は日本より安いイメージがありますが、外国人向けの私立病院では診察や入院、手術に数万円から数十万円かかる場合もあります。
たとえば、軽い風邪や腹痛でも診察・薬代で数千円、入院や手術が必要な場合は10万円以上かかることも。感染症や食中毒、交通事故など予測できないリスクもあるため、治療費をカバーできる保険に入っておくと安心です。
持ち物を紛失した・盗難にあったとき
フィリピンは日本に比べてスリや置き引き、盗難のリスクが高い国とされています。スマートフォンやノートパソコン、現金などの貴重品を紛失した場合、全額自己負担となると大きな痛手です。
保険の携行品補償があれば、盗難や破損時に一定額まで補償を受けられるため、安心して生活できます。語学学校の寮や外出先でのトラブルも想定し、補償内容を確認しておくことが大切です。
飛行機が遅延・欠航したとき
航空機の遅延や欠航、預け荷物の紛失・遅延も留学中に起こり得るトラブルです。こうした場合、追加の宿泊費や交通費、生活必需品の購入費が発生することもあります。
海外保険のなかには、飛行機遅延や欠航、ロストバゲージによって発生した費用に対する補償が含まれているプランも多く、万一の際に金銭的な負担を軽減できます。渡航前に、こうした特約が付帯されているか必ずチェックしておきましょう。
海外留学保険の費用相場
フィリピン留学で加入する海外留学保険の費用は、選ぶプランや補償内容、年齢によって異なりますが、一般的な相場は下記の通りです。
期間 | 費用相場 |
3ヶ月 | 4〜6万円 |
6ヶ月 | 7〜12万円 |
12ヶ月 | 15〜25万円 |
3ヶ月未満の短期留学であれば、クレジットカード付帯保険でも対応できる場合がありますが、補償内容は限定的なので、併用がおすすめです。6ヶ月や1年など長期留学の場合は、治療費や救援費用、携行品損害などをカバーした留学保険への加入が推奨されます。
ただし、保険料は、医療費や盗難、賠償責任などの補償を手厚くするほど高額になる点に注意が必要です。保険会社やプランによっては、補償内容をカスタマイズできるものもあるため、自分の留学スタイルや健康状態に合わせて適したプランを選びましょう。
海外留学保険の主な補償内容の内訳
海外留学保険は、現地での予期せぬトラブルや事故、病気に備えてさまざまな補償が用意されています。フィリピン留学の場合、治安や衛生面のリスクも考慮し、十分な補償内容を選ぶことが重要。海外留学保険の主な補償内容と内訳は以下の通りです。
補償内容 | 特徴・補償の概要 | 補償額の目安 |
傷害死亡 | 事故や災害などによる死亡時に保険金が支払われる | 1,000~3,000万円 |
傷害後遺障害 | 事故による後遺障害が残った場合、等級に応じて支払われる | 1,000~3,000万円 |
疾病死亡 | 病気による死亡時に保険金が支払われる | 1,000~2,000万円 |
携行品損害 | 持ち物(スマホ・PC等)の盗難や破損時に補償 | 10~30万円 |
救援者費用 | 家族の現地渡航・捜索・救助などの費用を補償 | 1,000~3,000万円 |
賠償責任 | 他人にケガをさせたりものを壊したりした場合の損害賠償責任を補償 | 1億円程度 |
それぞれの補償内容と特徴を詳しく解説します。
傷害死亡
傷害死亡補償は、留学中の事故や災害などによって被保険者が死亡した場合に、保険金が支払われる補償です。補償金額は契約プランによって異なりますが、一般的には1,000〜3,000万円程度が設定されています。交通事故や火災、自然災害など、突発的な事故による死亡が対象。家族への経済的な備えとして重要な項目です。
傷害後遺障害
傷害事故などで身体に後遺障害が残った場合に、障害の程度に応じて保険金が支払われる補償です。たとえば、交通事故や転倒、スポーツ中のケガなどが該当します。後遺障害の等級によって受け取れる金額が変動し、重度の場合は高額な補償となります。治療費だけでなく、将来的な生活支援にも役立つ重要な補償です。
疾病死亡
病気が原因で死亡した場合に、保険金が支払われる補償です。感染症や急性疾患、持病の急変など、留学中は日本と異なる医療環境でリスクが高まることもあるため、疾病死亡の補償も重視しましょう。補償金額は傷害死亡と同額、またはやや低めに設定されることが多いです。
携行品損害
留学中に持ち歩いているスマートフォンやパソコン、カメラ、衣類などの携行品が盗難や破損、火災などで損害を受けた場合に補償されます。補償限度額は10〜30万円程度が一般的。
現地での盗難や紛失のリスクが高いフィリピンでは、携行品損害の補償も重要なポイントです。高額品は事前申告が必要な場合もあるため、契約時に確認しましょう。
救援者費用
留学中に事故や病気で入院した際、家族が現地に駆けつけるための渡航費や滞在費、捜索・救助費用などを補償する項目です。特に長期入院や重篤な事態が発生した場合、家族の渡航費や現地でのサポート費用が高額になることがあるため、十分な補償額を確保しておくと安心でしょう。
多くの保険で1,000〜3,000万円程度が設定されています。
賠償責任
現地で他人にケガをさせたり、ものを壊してしまったりした場合など、法律上の損害賠償責任を負った際に補償されます。たとえば、寮やシェアハウスで家具を壊した場合や、交通事故で他人にケガをさせた場合などが対象です。
補償金額は1億円程度まで設定できるプランが多く、万が一の高額賠償リスクにも備えられます。留学中は思わぬトラブルに巻き込まれることもあるため、賠償責任補償は必須といえるでしょう。
「加入型」と「クレジットカード付帯」の違い
海外留学保険には「加入型」と「クレジットカード付帯型」の2種類があります。それぞれ補償範囲やサポート体制、費用に違いがあるため、自分の留学スタイルに合ったものを選びましょう。
加入型保険とは
加入型保険は、保険会社や代理店を通じて自分で契約するタイプの保険です。補償内容や金額を自由に設定できるため、留学期間や目的に合わせて適したプランを選べます。
医療費や携行品、賠償責任、救援者費用など幅広い補償を受けられることが特徴です。24時間対応や日本語サポート、キャッシュレス診療など、サポート体制も充実しています。保険料はかかりますが、安心感を重視したい方や長期留学の場合に特におすすめです。
クレジットカード付帯保険とは
クレジットカード付帯保険は、特定のクレジットカードを所持しているだけで自動的に保険が付帯されるサービスです。無料で手軽に利用できる点が魅力ですが、補償期間や金額、カバー範囲が限定的なことがほとんど。
多くの場合、最長3ヶ月程度までしか適用されず、医療費や携行品補償の上限も低めに設定されています。カード会社によっては事前に旅行代金の決済が必要な場合もあるため、主に旅行者向けの保険といえるでしょう。
フィリピン留学ではどちらがおすすめ?
病気やケガ、長期の携行品補償などを考えると、フィリピン留学では加入型保険のほうが安心です。留学は3ヶ月を超えるケースが多く、クレジットカード付帯保険だけでは補償が不十分。
短期留学や予算を抑えたい場合は、クレジットカード付帯保険と加入型保険を併用し、不足分を補う方法も有効です。自分の留学期間やリスクに合わせて、適した組み合わせを選びましょう。
海外留学保険の選び方
海外留学保険を選ぶ際は、補償内容・保険料・サポート体制など多角的な視点で検討することが重要です。自分の留学プランや持ち物、現地での活動内容に合った保険を選ぶことで、万一のトラブルにも安心して対応できます。
カバー内容・補償金額で選ぶ
補償内容や補償金額は、保険選びでもっとも重視すべきポイントです。医療費や救援者費用は、現地での治療が高額になるケースもあるため、十分な補償限度額が設定されているプランを選びましょう。特にフィリピンの私立病院では、入院や手術で数十万円かかる場合もあります。
さらに、携行品や賠償責任、歯科治療、緊急一時帰国費用など、自分の留学生活に必要な補償が網羅されているかも確認しましょう。必要に応じて特約の追加も検討すると、より安心です。
保険料で選ぶ
保険料は、補償内容や期間、保険会社によって大きく異なります。安さだけで選ぶと必要な補償が不足してしまうリスクがありますが、予算とのバランスも大切です。複数の保険会社やプランを比較し、無理なく支払える範囲で適切な内容を選びましょう。長期留学の場合、保険期間の延長や分割払いができるかも確認しておくと安心です。
また、同じ補償内容でも保険会社ごとにサービスや特約、割引制度が異なる点に注意してください。必要最小限の補償に絞ることで、費用を抑えられます。
サポート内容で選ぶ
サポート体制の充実度も、保険選びの大きな決め手となります。24時間対応の緊急ダイヤルや日本語サポート、キャッシュレス診療などの有無を必ず確認しましょう。
現地でトラブルに遭遇した際、迅速かつ的確に対応してもらえるかどうかは、留学生活の安心感に直結します。特に初めての海外生活や英語に自信がない場合、日本語で相談できる窓口があると心強いです。現地の提携病院やサポートデスクの有無、事故や病気時の対応スピードなども比較ポイントとなります。
まとめ
フィリピン留学では保険加入が法律上の義務ではないものの、語学学校によっては加入が必須となる場合も多いことや、現地での医療費や盗難リスクを考えると、加入しておくと安心です。保険の種類や補償範囲、サポート体制をしっかり比較して自分に合った保険を選ぶことが大切。
安心して留学生活を送り、万一のトラブルにも冷静に対応できるよう、計画的な準備を心がけましょう。