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フィリピンの有名な食べ物7選|絶対食べて!
2025.08.27記事

フィリピンは多彩な文化が入り交じる国であり、その食文化もとてもユニークです。スペイン統治時代の影響を受けながらも、地元の食材や調理法を活かして発展してきた料理は、旅行者や留学生にとって大きな魅力のひとつです。
今回の記事ではフィリピンの現地でぜひ味わってほしい名物料理を紹介します。肉料理からデザートまで幅広く取り上げるので、現地生活をより楽しむための参考にしてみてください。
アドボ(Adobo)|フィリピンの代表的な肉料理
まずはフィリピンの国民食とも言われるアドボについて解説します。アドボは家庭でもレストランでも広く親しまれており、フィリピンを訪れたなら一度は口にしておきたい料理です。
アドボの基本的な調理法と味の特徴
アドボは豚肉や鶏肉を醤油、酢、ニンニク、ローリエ、黒胡椒などで煮込む料理です。調理の過程で肉にしっかりと味が染み込み、柔らかく仕上がります。
酢を使うことでさっぱりとした酸味が加わり、濃厚でありながら後味が軽い点が魅力です。家庭ごとにレシピが少しずつ異なり、地方によっても味付けが変わるため、同じアドボでも違いを楽しむことができます。
どんなレストランで食べられるか?
ここでは、フィリピン旅行や留学中にアドボを堪能できるおすすめのレストランを紹介します。
Barbara’s Heritage Restaurant
マニラのイントラムロス地区にある「Barbara’s Heritage Restaurant」では、クラシックな雰囲気の中で伝統的なアドボを味わえます。観光客にも人気のスポットで、食事とともに文化的な雰囲気も楽しめるのが魅力です。
Mesa Filipino Moderne
フィリピンの伝統料理を現代風にアレンジした「Mesa Filipino Moderne」では、アドボも一味違ったクリスピースタイルで提供されています。モールや主要都市に店舗があり、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。
Angrydobo
フィリピンの有名俳優がオーナーを務める「Angrydobo」は、アドボ専門のレストランとして注目されています。ユニークなアレンジや盛り付けで、さまざまな種類のアドボを味わうことができます。
シニガン(Sinigang)|酸味が特徴のスープ
次に紹介するのは、フィリピンの家庭料理として広く親しまれているシニガンです。さっぱりとした酸味が特徴で、暑い気候の中でも食欲をそそるスープ料理です。
シニガンに使われる主な食材
シニガンはタマリンドをベースにしたスープで、豚肉やエビ、魚などの具材がよく使われます。大根、オクラ、ナス、空心菜などの野菜も加えられ、栄養バランスに優れた一品です。
シンプルながらも深みのある酸味が口いっぱいに広がり、白いご飯との相性が抜群です。特に豚肉を使ったシニガンは定番で、柔らかい肉と酸味のあるスープが絶妙にマッチします。
フィリピン全土でのシニガンのバリエーション
シニガンは地域によって食材や調理法が少しずつ異なります。沿岸部では魚やエビを具材にしたシニガンが一般的で、海の幸の旨みが酸味と合わさってさわやかな味わいになります。山間部では豚肉や牛肉を使ったこってりしたタイプが好まれることもあります。
さらに、タマリンドの代わりにグァバや青マンゴーで酸味をつけることもあり、地域や家庭ごとに独自の味があるのが魅力です。
レチョン(Lechon)|絶品ローストポーク
フィリピン料理といえば必ず名前が挙がるのがレチョンです。大きな豚を丸ごと焼き上げる豪快な料理で、祝祭や特別な日に欠かせない存在となっています。
レチョンがフィリピン料理で特別な理由
レチョンは、豚を香辛料やハーブで下味をつけ、炭火でじっくり回転させながら焼き上げる料理です。皮はパリッと香ばしく、中の肉はジューシーで柔らかく仕上がります。フィリピンの人々にとっては結婚式やクリスマス、誕生日パーティーなど、大切な場面で振る舞われるごちそうです。
レチョンはスペイン統治時代に伝わった料理でありながら、フィリピン独自のスタイルへと発展しました。まさにお祝いの象徴といえる料理です。
ベストなレチョンを食べられる場所はどこ?
せっかくフィリピンを訪れるなら、本場のレチョンを味わえる名店に行きたいですよね。ここでは特におすすめのレストランを紹介します。
ズブチョン
セブ島内でチェーン展開している「ズブチョン」は、現地で大人気のレチョン専門店です。ニンニクや香草を使った風味豊かな味付けが特徴で、皮のパリパリ感とジューシーな肉のバランスが絶妙です。観光客にも評判が高く、セブに行くなら外せないお店です。
Sugbufé
セブ島のビュッフェ型レストラン「Sugbufé」も、地元の人に愛されるレチョンの名店です。伝統的な焼き方を守りつつ、特製ソースと一緒に味わえる点が魅力です。観光地からのアクセスも良いため、旅行中に立ち寄りやすいスポットです。
パンシット(Pancit)|フィリピンの焼きそば
次に紹介するのは、フィリピンの庶民的な料理として広く愛されているパンシットです。麺を使った料理は日本人にもなじみやすく、フィリピンの家庭や屋台、レストランなどさまざまな場面で楽しまれています。
パンシットの種類と特徴
パンシットは「麺料理」を意味し、地域や調理法によって多様なバリエーションがあります。代表的なスタイルは、細麺を野菜や肉と一緒に炒めたシンプルな焼きそば風のものから、スープに浸した麺料理までさまざまです。味付けは醤油ベースで親しみやすく、日本人の口にもよく合います。
Batchoy
Batchoyは、濃厚なスープに丸麺を合わせた料理です。豚の内臓や鶏の出汁、ガーリックなどを使って旨みを引き出します。香ばしく深みのある味わいで、フィリピンのラーメンのような存在として人気です。
Maki mi
マニラ周辺でよく見られるMaki miは、ポーク・テンダーロインを使用したスープに麺を入れた料理です。醤油ベースのとろみのついたスープが麺に絡み、優しい味わいが特徴です。
Odong
ミンダナオ地方で親しまれているOdongは、日本から伝わったとされる黄色い乾麺を使った料理です。名前も日本の「うどん」に由来しており、庶民的で素朴な味わいが魅力です。
バロット(Balut)|フィリピンの珍味、ゆで卵
次に紹介するのは、旅行者の間でよく話題に上るフィリピンの珍味・バロットです。バロットは孵化直前のアヒルの卵をゆでた料理で、独特な見た目と味わいからチャレンジフードとしても知られています。
バロットを食べる際の注意点
バロットは栄養価が高く、タンパク質やカルシウムが豊富に含まれています。屋台や市場で販売されており、温かい状態で提供されるのが一般的です。食べる際は殻を割り、まずスープ状のエキスを飲んでから中身を食べるのが伝統的なスタイルです。
屋台で購入する場合は鮮度に注意し、信頼できるお店を選ぶことをおすすめします。また、食中毒を避けるため、必ず熱いうちに食べてください。
カレカレ(Kare-Kare)|ピーナッツソースのシチュー
次に紹介するのは、フィリピン料理の中でも家庭的で温かみのある一品、カレカレです。見た目はカレーに似ていますが、スパイスの辛さはなく、ピーナッツソースをベースにした独特のまろやかさが特徴です。
カレカレの食材と味のバランス
カレカレには牛テールや牛すじ、時には豚肉や山羊肉が使われることもあります。野菜はナス、いんげん、青菜などがよく加えられ、彩り豊かな仕上がりになります。砕いたピーナッツやピーナッツバターを加えたソースで、濃厚でコクのある味わいを楽しめるのが特徴です。
ソース自体は塩気が控えめのため、発酵エビペーストである「バゴーン」と一緒に食べるのが一般的です。バゴーンの塩気が加わることで味のバランスが整い、より奥深い美味しさになります。
ブコパイ(Buko Pie)|ココナッツのパイ
次に紹介するのは、フィリピン土産として人気の高いブコパイです。ブコとは若いココナッツのことを指し、その果肉をふんだんに使った甘いパイは、旅行者や留学生からも喜ばれる定番スイーツです。
伝統的なブコパイの作り方
ブコパイは、薄くスライスした柔らかいココナッツの果肉をミルクや砂糖で煮込み、とろりとしたフィリングを作ります。それをサクサクのパイ生地に詰めて焼き上げることで、甘さと香ばしさが絶妙に調和したスイーツになります。甘い香りとココナッツ独特の食感がクセになる味わいで、コーヒーや紅茶にもよく合います。
お土産として人気のブコパイ店
ブコパイはルソン島南部のラグナ州の名物料理です。特に「The Original Buko Pie Bakeshop」は老舗として知られ、甘さ控えめでココナッツの風味をしっかり感じられる一品です。冷蔵で4日は保つとされ、帰国前のお土産として買い求める人も多いです。
ハロハロ(Halo-Halo)|夏にぴったりなデザート
フィリピンの暑い気候にぴったりなのが、カラフルでユニークなデザート「ハロハロ」です。名前の「ハロハロ」はタガログ語で「混ぜる」という意味があり、その名の通りたくさんの具材を混ぜて楽しむスイーツです。
ハロハロに使われる具材とその楽しみ方
ハロハロは、かき氷にミルクをかけ、その上にフルーツやゼリー、タピオカ、甘く煮た豆などをたっぷりのせたものです。さらにアイスクリームや紫イモをトッピングすることも多く、見た目にも華やかです。スプーンで全体をよく混ぜ合わせることで、さまざまな食感と味が一度に楽しめます。
フィリピンでおすすめのハロハロ提供店
ここでは特に人気の高いハロハロのおすすめスポットを紹介します。
ベンチ・カフェ
フィリピン全土に展開するベンチ・カフェは、手軽に本格的なハロハロを楽しめるお店です。買い物の合間に立ち寄れるカジュアルさが魅力で、気軽に試したい人におすすめです。
パープル・ヤム
人気のフィリピンレストラン「パープル・ヤム」では、フィリピン伝統のハロハロを上品にアレンジした一品が味わえます。素材にこだわりがあり、落ち着いた雰囲気で楽しめるのが特徴です。
ソルズ ハロハロ セブ
セブ島で人気のソルズは、ハロハロ専門店として知られています。具材のバリエーションが豊富で、ボリューム満点。観光で訪れる人からも高評価を得ているお店です。
マンゴー(Mango)|フィリピン産の最高級マンゴー
フィリピンを代表するフルーツといえば、やはりマンゴーです。甘みが強く香り豊かなフィリピン産マンゴーは、世界中から高い評価を受けており、日本でもフィリピン土産として人気があります。
フィリピンマンゴーの特徴と美味しさ
フィリピン産マンゴーの中でも特に有名なのが「カラバオマンゴー」です。鮮やかな黄色い果肉はとろけるように柔らかく、糖度が高いのが特徴です。
そのまま食べても十分に美味しいですが、ジュースやスムージー、ケーキやアイスクリームのトッピングとしても幅広く活用されています。特に現地のマンゴーシェイクは絶品で、フィリピンに来たら一度は味わってほしい一杯です。
よくある質問
最後に、フィリピンの有名な食べ物に関して多く寄せられる質問をまとめました。
フィリピンのソウルフードは?
フィリピンのソウルフードといえば「アドボ」が代表的です。家庭でも頻繁に作られ、世代を超えて親しまれています。地域や家庭によって味付けが少しずつ違うため、食べ比べる楽しみもあります。
フィリピンで有名なデザートはなんですか?
「ハロハロ」が最も有名なデザートです。カラフルな見た目と多彩な具材が特徴で、暑い気候にぴったりの一品として広く知られています。
フィリピンで有名な野菜は?
オクラやナス、空心菜などがよく使われます。特にシニガンやカレカレなどの家庭料理には欠かせない存在で、健康的な食生活を支える食材として定着しています。
フィリピンの主食はなんですか?
フィリピンの主食はお米です。白米を中心に、ガーリックライスや炒飯など、さまざまな形で食卓に並びます。どの料理とも相性が良く、特に濃い味付けの肉料理と組み合わせることで美味しさが引き立ちます。
フィリピンのポトとはなんですか?
「ポト」とはフィリピンで広く食べられている蒸しパンのことです。ほんのり甘い味わいで、レチョンやシチュー料理の付け合わせとして食べられることも多いです。おやつ感覚でも楽しめる手軽な食べ物です。
まとめ:フィリピンの世界遺産を見て文化と大自然に触れよう
フィリピンには、アドボやシニガン、レチョンといった国民に愛される料理から、バロットのような珍味、そしてハロハロやブコパイのような甘いスイーツまで、実に幅広い食文化があります。これらの有名な食べ物を通じて、フィリピンの歴史や文化、そして人々の暮らしをより深く感じることができるでしょう。