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フィリピン旅行必見!乗り物の選び方と使い方
2025.08.27記事

フィリピンでの生活を考えるとき、気になるのが移動手段ではないでしょうか。
フィリピンには日本とは異なる交通事情があり、街を歩いているとジプニーやトライシクルといったローカルならではの乗り物をよく目にします。これらは安く便利な一方で、利用方法や注意点を知らないと少し戸惑うこともあります。
本記事では交通事情の特徴や主要な移動手段、利用の際の注意点を解説します。しっかり理解して、安全かつ快適にフィリピンでの滞在を楽しみましょう。
フィリピンの交通事情とは?
フィリピンの交通環境は、日本と大きく異なる点がいくつもあります。
まずは歩行者や車がどのように道路を利用しているのか、道路の舗装状況や渋滞、運賃相場などを順番に見ていきましょう。
フィリピンには歩行者用の信号がない
フィリピンでは、都市部を除いて歩行者専用の信号がほとんど見られません。横断歩道も少なく、車が行き交う道路を自分のタイミングで渡る必要があります。最初は驚くかもしれませんが、現地の人々は慣れた様子でスムーズに道路を横断しています。渡る際は無理をせず、周囲の人の流れに合わせましょう。
道路の舗装について
首都マニラやセブの中心部は比較的舗装が整っていますが、郊外や地方では穴の空いた道路や未舗装の道も少なくありません。そのため、タクシーやトライシクルに乗ると揺れを強く感じることがあります。長距離移動を予定している場合は、時間に余裕を持って行動すると安心です。
渋滞の量
フィリピンでは特にマニラ首都圏の渋滞が深刻で、世界でも有数の交通混雑都市とされています。通勤ラッシュ時や雨の日は移動時間が2倍以上になることもあるため、スケジュールを組む際は時間にゆとりを持つことが大切です。
交通運賃はどれくらい?
フィリピンの交通費は日本に比べて非常に安いのが特徴です。たとえばジプニーの初乗り運賃は約35円程度と手頃で、タクシーの初乗りも約100円程度から利用できます。
日常的な移動であれば大きな負担にはなりませんが、長距離移動や観光地での利用では交渉が必要になる場合もあります。料金体系をあらかじめ理解しておくと安心です。
フィリピンの主要な乗り物5選
フィリピンでは、地域ごとにさまざまな交通手段が利用されています。ここでは代表的な5つの乗り物について詳しく解説していきます。
1. ジプニー|フィリピンの代表的な公共交通機関
まずはフィリピン内で特にメジャーな「ジプニー」を紹介します。
ジプニーの特徴と利用方法
ジプニーはフィリピンを象徴する乗り物で、カラフルな装飾が施された車両が街中を走っています。もともとは軍用車を改造して作られたもので、庶民の足として長年親しまれてきました。乗車方法はとてもシンプルで、道沿いで手を挙げれば停まってくれます。
料金や支払い方法について
料金は短距離で約35円程度と非常に安価です。支払いは現金のみで、運転手に直接渡すか、前の乗客へ渡してリレー形式で支払います。慣れるまでは少し戸惑うかもしれませんが、慣れたら便利な乗り物です。
2. タクシー|観光地や空港で使いたい便利な移動手段
タクシーは観光地や空港、都市部で多く利用される移動手段です。
タクシーを利用する際の注意点
日本に比べると料金は手頃ですが、観光客を狙ったぼったくり被害が報告されています。必ずメーターを使ってもらうように乗車前に伝えて、乗車中もメーターを確認しましょう。
メータータクシーと交渉タクシーの違い
フィリピンのタクシーにはメーター制と交渉制があります。メーター制であれば初乗り約100円程度で利用できますが、交渉制の場合は事前に料金を決める必要があります。交渉に自信がないと割高になることもあるため、初めての方はメータータクシーを選ぶか、「Grab」という配車アプリを使うのがおすすめです。
3. トライシクル|小回りが利くローカル交通手段
続いて、トライシクルを紹介します。
トライシクルの特徴と利用シーン
トライシクルはバイクにサイドカーをつけた乗り物で、数人が乗れる小型の交通手段です。細い路地や短距離移動に便利で、ジプニーが入れない住宅街や村の中でもよく使われています。地元の人が普段使いしているため、ローカルな雰囲気を体験できます。
料金相場と交渉方法
料金は1kmあたり約25〜50円程度が目安です。多くの場合は事前交渉となるため、あらかじめ相場を知っておくと安心です。観光地では料金が上がる傾向があるため、複数人でシェアするのもよいでしょう。
4. フェリー|島間移動に便利な交通手段
いくつかの島を渡りたい人はフェリーについても押さえておきましょう。
実は一般的な移動法のフェリー
フィリピンは多くの島々からなる国で、島と島を結ぶ移動にはフェリーが欠かせません。観光目的だけでなく、現地の人々にとっても日常的な交通手段として利用されています。マニラからセブやボホールといった主要都市を結ぶ航路も整備されています。
乗船前の準備と所要時間
フェリーの料金は航路や船のクラスによって異なりますが、数千円程度から利用可能です。乗船前には身分証の提示が求められる場合があり、長距離航路では数時間〜1日程度かかることもあります。
5. バス|長距離移動に便利な公共交通機関
最後に、フィリピンのバスについて紹介します。
長距離バスの利用方法と利便性
都市間の移動には長距離バスが便利です。主要な都市間を結ぶバスターミナルがあり、冷房付きの快適な車両からローカル色の強い車両まで種類が豊富です。料金は距離によって異なりますが、日本に比べるとかなり安価に利用できます。
バスを利用する際の安全対策
バスは安く便利ですが、スリや置き引きに注意が必要です。荷物は必ず手元に置き、夜間移動を避けるなど工夫をしましょう。長距離移動では事前にチケットを購入しておくとスムーズに乗車できます。
フィリピンの乗り物を使う際の注意点
フィリピンの交通手段は安くて便利ですが、安心して利用するためにはいくつかの注意点を押さえておくことが大切です。ここでは特に気をつけたい交通事故とスリやぼったくりについて解説します。
交通事故に注意
フィリピンでは道路事情が日本とは異なり、交通ルールが必ずしも徹底されているわけではありません。特に都市部では車両の密度が高く、無理な割り込みやスピードを出す車も少なくありません。
ジプニーやトライシクルなど小型の乗り物は特に安全性が低いため、乗車の際はしっかりつかまる、夜間の利用を避けるといった工夫が必要です。少しの意識でリスクを下げられます。
スリやぼったくり被害に合わないように注意
観光客が狙われやすいのがスリやぼったくりです。混雑したジプニーやバスでは財布やスマートフォンを狙われることがあり、実際に留学生や旅行者の被害も少なくありません。貴重品はリュックではなく前に抱えるバッグに入れるなどの対策が効果的です。
また、タクシーやトライシクルでは料金を多めに請求されることがあります。メーターが使われているかを必ず確認し、交渉が必要な場合は出発前に明確に取り決めをしておくと安心です。支払い用に少額紙幣もあらかじめ用意しておきましょう。
まとめ|フィリピン旅行を楽しむための乗り物活用法
フィリピンでの滞在をより快適にするためには、現地の交通事情や乗り物の特徴を理解しておくことが大切です。歩行者信号が少ないことや、道路の舗装状況、深刻な渋滞など、日本との違いに驚く方も多いでしょう。
しかし一方で、ジプニーやトライシクルなど安く便利な移動手段が充実しており、観光の強い味方になってくれます。交通事故やスリ、ぼったくりに注意しながら、基本的な対策を心がけましょう。