フィリピンのインターン留学の仕組みを解説。メリット・費用・注意点まで

2026.08.28記事

フィリピンでの語学留学を検討しているなかで、「インターン留学」という言葉を目にしたことはありませんか。英語を学ぶだけでなく、海外での就業経験も同時に積める魅力的なプログラムです。本記事では、フィリピンのインターン留学の仕組みや、通常の語学留学との違いを詳しく解説します。

フィリピンのインターン留学の基本情報

インターン留学とは、簡単に言うと「語学留学とインターンシップを組み合わせた留学」のことです。語学学校で英語のレッスンを受けながら、学校の運営サポートや現地企業での就業を体験します。まずは、基本的な仕組みを見ていきましょう。

主な業種・仕事内容

就業先として一般的なのは、自分が通う語学学校でのスタッフ業務です。新入生のサポートやSNSでの情報発信、ブログ記事の作成などを担当します。

「インターンシップ」という位置付けであれば、ほかにも現地のIT企業やコールセンター、ホテルなどの観光業で実務を経験できるプログラムもありますが、語学留学の側面もあるインターン留学では、語学学校スタッフが一般的です。

求められる英語力・条件

プログラムによって異なりますが、業務を円滑に進めるため、TOEIC 600点程度の基礎的な英語力を応募条件としているケースが少なくありません。ただし、業務内容によっては初心者からスタートできる募集も存在します。

パソコンの基本的な操作スキルや、周囲と協調して働くコミュニケーション能力も重視されることが多いです。

給与の有無

主に語学学校スタッフのインターン留学では、原則として現金による給与は発生しないことが一般的です。その代わりに、語学学校の授業料や寮費、1日3回の食費が全額もしくは一部免除されます。給料をもらって稼ぐというよりは、労働力を提供することで留学費用を抑える形だと認識しておくと良いでしょう。

主な期間

英語力の向上と実務の両方で成果を出すために、多くの場合で6ヶ月〜1年程度の長期的な期間が設定されています。語学学校スタッフのインターンの場合、午前中は英語レッスン、午後は勤務といったように、学習と業務を並行して行うことが一般的です。

語学留学・インターンシップとの違い

インターン留学に似た言葉として、「語学留学」や「海外インターンシップ」があります。具体的な違いは以下の通りです。

語学留学インターンシップインターン留学
目的英語力の向上実務経験、キャリア形成両方
主な活動一日中授業を受ける一日中実務を行う午前は授業、午後は業務など並行型
お金の流れ学費・滞在費などを支払う給与をもらう・生活費補助を受ける無給が基本(一部で学費免除などの待遇あり)
必要な英語力初心者からOKある程度の英語力が前提業務内容により異なる
滞在期間1ヶ月~1年以上と幅広い6ヶ月~1年など長期

語学留学とインターンシップのいいとこ取りをしたようなインターンシップ留学ですが、「しっかりと英語力を伸ばしたい」「海外での実務経験を積みたい」と明確な目標・目的がある場合には、学習・実務の両面で中途半端になってしまう可能性もあります。

まずは渡航目的を明確にしたうえで、どの選択肢が最適であるかを判断しましょう。

フィリピンでインターン留学をするメリット

フィリピンでのインターン留学には、通常の語学留学では得られない魅力がたくさんあります。費用面や将来のキャリアにおいて、恩恵を受けられる理由を見ていきましょう。

語学留学より費用を抑えられる

語学学校スタッフとしてインターン留学をする場合、学校運営などの業務を手伝う代わりに、授業料や寮費、毎日の食費が免除または割引されることが一般的です。費用を理由に渡航を諦めていた方にとって、夢を叶える大きな一手となるでしょう。

語学力向上と実務経験が同時に叶う

英語の学習と海外での就業体験を一挙に両立できる点も、大きな魅力といえます。机に向かって知識を蓄えるだけでなく、実際の現場で業務に携わることで、ビジネスの現場で通用する応用力を育めるでしょう。

また、履歴書や面接において「海外企業や学校で実務を行った」という具体的な実績を残せるため、帰国後の就職活動や転職活動でもアピール材料となるはずです。

実践的な英語力を伸ばせる

インターン留学は、教科書上の英語だけでなく、即戦力となる生きた英語表現が身につきやすい環境です。

同僚の現地スタッフや留学生との業務連絡、トラブル対応などを通じて、日常的にリアルな英語を使わざるを得ない状況に置かれます。必然的に、スピーキングやリスニングの機会が増加し、状況に応じた臨機応変なコミュニケーション能力が磨かれるでしょう。

インターン留学にかかる費用

インターン留学にかかる費用は、以下の表の通りです。免除項目については、全額か一部かは場合によって異なるので、参考程度にご確認ください。

項目詳細3ヶ月6ヶ月12ヶ月
学費授業料免除
教材費約8,000円約1.5万円約3万円
入学金免除
生活費光熱費・水道代免除
日用品代約6,000円約1.2万円約2.4万円
通信費約3,000円約6,000円約1.2万円
交通費約6,00円約1.2万円約2.4万円
交際費・娯楽費約4.5万円約9万円約18万円
その他渡航費4〜11万円
保険・医療費約4.5万円約9万円約18万円
ビザ費用約3.5万円約7万円約14万円
合計約19~26万円約33~41万円約63〜70万円

以下では、免除される項目と自己負担になる項目、さらに通常の語学留学との金額差を解説します。

インターン留学で免除・軽減される費用

インターンとして勤務することの対価として、語学学校に支払う授業料や滞在中の寮費、1日3食の食費などが免除または減額対象となります。また、電気代や水道代、インターネット利用料といった光熱費全般が免除になるケースも珍しくありません。

インターン留学で通常通りかかる費用

一方で、事前に自身で負担しなければならない費用もいくつか存在します。

日本からの往復航空券代や海外旅行保険料、現地で必要となるビザ申請費(SSPやACR I-Cardなど)は原則として自己負担です。また、休日のお出かけにかかる費用や外食費、日用品の購入費といった個人的な娯楽費生活雑費も手元から出す必要があります。

語学留学との費用の違い

通常の語学留学と比較すると、トータルコストには大きな違いが生まれます。3ヶ月の滞在では約40〜60万円、6ヶ月では約90〜120万円、1年となれば170〜230万円近い差が発生する計算です。

滞在期間が長くなればなるほど免除される学費や寮費の総額が大きくなるため、中長期での渡航を検討している方ほどインターン留学のコストパフォーマンスを実感できるでしょう。

フィリピンでインターン留学をする際の注意点

数多くのメリットがある反面、事前に知っておくべき注意点や懸念事項も存在します。後悔のない留学生活を送るために、押さえておきたいポイントを事前にチェックしておきましょう。

留学期間の柔軟性は低い

インターン留学は1〜2ヶ月といった短期での手配が難しく、一般的には6ヶ月以上、短くても3ヶ月以上の契約期間が求められる傾向にあります。業務をひと通り覚えて戦力になってもらう必要があるため、学校側の都合で期間が固定されやすいためです。

短期間の休みしか取れない社会人や、スケジュールを細かく調整したい方には少し不向きなシステムといえるかもしれません。

希望する職種・業務内容を選べない可能性がある

応募時に希望していた業務とは異なる仕事を任される可能性がある点にも注意が必要です。主な配属先は語学学校の運営サポートやカスタマーサービスですが、マーケティングや翻訳といった専門的な仕事ができるとは限りません。

自分の理想とするキャリアにつながる業務だけに携われるわけではないため、事前の契約内容や業務範囲を確認しておく必要があります。

1日の拘束時間が長くなりやすい

学習と業務の両方をこなすスタイルだからこそ、スケジュールが過密になりやすい点も把握しておきましょう。

午前中はレッスンを受け、午後は夕方や夜まで働くといったスケジュールが続くケースが一般的です。自由なプライベート時間を思うように確保できず、体力面や精神面での自己管理が求められる覚悟を持っておきましょう。

ビザ関連の手続きが煩雑になりやすい

一般の観光ビザや特別就学許可証(SSP)に加えて、無給インターンであっても特別就労許可証(SWPなど)の取得を求められるケースがあります。手続きには追加の申請書類や費用が発生するほか、フィリピンの法律改正によって規定が変わる可能性もあるでしょう。

トラブルを回避するためにも、受け入れ先の学校やエージェントへ事前の確認を徹底しましょう。

インターン留学に関するよくある質問(Q&A)

インターン留学を検討するにあたり、多くの方が抱きやすい疑問とその回答をまとめました。不安を解消し、準備をスムーズに進めましょう。

英語力に自信がなくてもインターン留学はできますか?

はい、初心者レベルから応募できるプログラムも存在するため問題ありません。日本人留学生のサポート業務など、日本語メインの業務からスタートできる場合もあります。それでも完全に日本語のみというわけではないことが多いため、渡航前に中学・高校レベルの英語は復習しておきましょう。

大学生でもインターン留学はできますか?

可能です。大学を休学して、3ヶ月〜1年間ほど参加する学生もいます。海外での実務経験は、エントリーシートや面接における強力なアピールポイントとなるでしょう。さらに、通常の留学と比べて滞在費用を抑えられるため、自己資金で海外へ渡航したい学生にこそおすすめです。

インターン留学とワーキングホリデーはどう違いますか?

主な差は、目的と制度にあります。

ワーキングホリデーは就労や観光などを自由に行えるビザ制度であり、現地で給与を得て働くことが一般的です。一方でフィリピンのインターン留学は、語学学校での学習と無給での業務提供をセットにしたプログラムを指します。金銭的な給与ではなく、授業料や寮費の免除を受ける点に違いがあることを理解しておきましょう。

インターン留学と語学留学ではどちらを選ぶべきですか?

費用を最小限に抑えつつ、英語力と職務経歴の両方を手に入れたいならインターン留学が適しているでしょう。一方で、勉強だけに集中したい方や、旅行・アクティビティも満喫したい方は、自由度の高い語学留学を選ぶことが無難と言えます。渡航目的と相談してみてください。

まとめ:LALALAで留学を成功させよう

フィリピンのインターン留学は、費用をカットしながら実践的な英語力と海外での実務経験を同時に得られる、一石二鳥の選択肢です。拘束時間や準備事項など注意すべき点もありますが、事前の計画さえしっかり立てれば素晴らしいキャリアの足がかりとなるでしょう。

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