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フィリピン留学時の予防接種一覧。時期や費用を解説
2026.04.17記事
フィリピン留学に向けて準備を進めるなかで、予防接種を受けるべきか悩む方は多いのではないでしょうか。日本とは異なる衛生環境や気候のフィリピンでは、日本では馴染みのない感染症にかかるリスクが潜んでいます。健康で充実した留学生活を送るためには、事前の医療対策が重要です。
本記事では、フィリピン留学で推奨される予防接種の種類や接種時期、費用について詳しく解説します。
フィリピン留学に予防接種は必要?

フィリピンへ留学する際、予防接種を受けることは義務付けられていません。しかし、外務省や医療機関は渡航前のワクチン接種を強く推奨しています。フィリピンは日本よりも衛生状態が万全ではなく、熱帯気候特有の病気が存在するためです。
特に数ヶ月以上の長期滞在を予定している方や、地方の農村部・ボランティア活動に参加する予定の方は、感染リスクが高まる傾向にあります。実際に短期の語学留学では、学校とショッピングモールの往復が中心となるため、予防接種を受けずに渡航する留学生も少なくありません。
とはいえ、予期せぬ食中毒や動物との接触による感染トラブルはいつでも起こり得ます。万が一の事態に備え、滞在期間や活動内容に合わせて必要な予防接種を検討することが、安心できる留学生活への第一歩です。
費用・接種時期もチェック!推奨される予防接種一覧

フィリピンへの渡航にあたり、医師や外務省が接種を推奨している主なワクチンをまとめました。感染症ごとに症状やワクチンの特徴が異なるため、それぞれの詳細を把握しましょう。
| 病名 | 費用目安 | 接種時期(回数) | 備考 |
|---|---|---|---|
| A型肝炎 | 1回17,000円程度 | 2〜3回(2回目は2〜4週間後) | 屋台やローカルレストランを利用する方に推奨 |
| B型肝炎 | 1回5,000~6,000円 | 3回(2回目は4週間後、3回目は5〜6ヶ月後) | 長期滞在や医療ボランティアに参加する方に推奨 |
| 破傷風 | 1回4,000円程度 | 1〜3回(2回目は3〜8週間後) | 日常の些細なケガから感染するリスクあり。過去の接種歴によっては1回の追加接種で十分な場合もある |
| 狂犬病 | 1回3,000〜4,000円 | 2〜3回(2回目は4週間後、3回目は6〜12ヶ月後) | 発症すると致死率が極めて高い。動物に噛まれたあとは必ず現地の医療機関を受診 |
| 日本脳炎 | 1回6,000〜8,000円 | 1〜3回(2回目は1〜4週間後) | 水田や農村部を訪れるアクティビティを予定している方に推奨 |
| ポリオ | 1回9,000~10,000円 | 1〜3回 | WHOが予防接種を推奨。母子手帳での確認がおすすめ |
| 腸チフス | 1回10,000〜14,000円 | 1回 | 食事を通じた感染リスクが高い |
A型肝炎
A型肝炎は、ウイルスに汚染された水や食べ物、氷などを口にすることで感染する病気です。主な症状として、発熱や吐き気、食欲不振に加えて、黄疸が現れることもあります。強い倦怠感が数週間続くケースもあり、学習に大きな支障をきたす恐れも否定できません。
ワクチンの接種回数は種類によって異なり、日本のワクチン(エイムゲン)であれば3回、輸入ワクチン(Havrix)であれば2回の接種が一般的です。費用は1回あたり17,000円程度。屋台や衛生環境の整っていないローカルレストランで食事を楽しむ予定がある方は、事前のワクチン接種が強く推奨される疾患のひとつです。
B型肝炎
B型肝炎は、血液や体液を介して感染するウイルス性の疾患です。フィリピン滞在中に交通事故などで医療処置を受けた際、衛生管理が不十分な医療器具から感染するリスクが考えられます。また、現地の人々との交流を通じて感染する可能性もあるため注意が必要です。
自覚症状がないまま進行し、慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がんへと重症化する恐れのある病気として知られています。
ワクチンは通常、3週間から数ヶ月の間隔を空けて合計3回の接種が求められます。1回あたりの費用は5,000〜6,000円ほど。長期滞在を予定している方や、現地で医療活動に携わるボランティアなどに参加する方は、前向きに接種を検討しましょう。
破傷風
破傷風は、土の中に生息する菌が傷口から体内に侵入することで引き起こされる感染症です。サンゴ礁や岩場でのケガ、街歩き中の転倒によるすり傷など、日常生活の些細なケガから感染する危険性があります。感染すると開口障害や全身のけいれんを引き起こし、治療が遅れると死に至るケースも少なくありません。
日本の定期接種で三種混合ワクチンとして接種している場合、20代前半の方であれば1回の追加接種で十分な免疫が得られるとされています。最後の接種から10年以上経過している場合は、渡航前の追加接種が推奨されるでしょう。費用は1回4,000円程度と、比較的安価で受けられることも特徴です。
狂犬病
狂犬病は、ウイルスを保有する犬やコウモリ、ネコなどの動物に噛まれたり、傷口を舐められたりすることで感染します。フィリピンは世界でも狂犬病の患者発生数が多く、発症した場合の致死率はほぼ100%に達する極めて危険な病気です。
予防接種は、渡航前に複数回(通常2〜3回)受けることが推奨されています。費用は1回あたり3,000〜4,000円程度です。注意点として、事前にワクチンを打っていても、動物に噛まれたあとは現地の医療機関で追加の治療を必ず受けなければなりません。むやみに野生動物に近づかないことを心がけてください。
日本脳炎
日本脳炎は、ウイルスを持つ蚊に刺されることで感染する疾患です。フィリピンでは、農村部やマニラ郊外の湿地帯などで感染リスクが高まります。突然の高熱や頭痛、嘔吐で発病し、意識障害や麻痺といった神経系の障害を引き起こすことが特徴です。後遺症が残ったり死に至ったりする危険性があるため、決して軽視できません。
ワクチンの接種回数は、過去の基礎接種の有無により1回または3回となります。費用は1回あたり6,000〜8,000円程度です。特に水田や農村部を訪れるアクティビティを予定している方や、長期で留学する方は事前の接種を検討してください。同時に、虫除けスプレーの使用など、現地での防蚊対策も欠かせません。
ポリオ
ポリオ(急性灰白髄炎)は、ポリオウイルスが口から体内に侵入し、手足に麻痺を引き起こす可能性のある病気です。フィリピンでは2019年にポリオ患者の発生が報告されており、世界保健機関(WHO)も渡航する際に予防接種を受けるよう注意喚起を行っています。
日本国内で幼少期に定期接種を完了している場合でも、抗体が低下している可能性があるため追加接種がおすすめです。
費用は1回あたり約9,000〜10,000円。追加接種は1回で済むことが多いため、スケジュールへの負担は少ないでしょう。不安な場合は、母子手帳を持参してトラベルクリニックなどの専門医に相談のうえ、接種の必要性を確認してみてください。
腸チフス
腸チフスは、A型肝炎と同様に汚染された水や食べ物を介して感染する病気です。フィリピンのローカル食堂や屋台での食事、十分に加熱されていない食材から感染するリスクが高まります。感染すると高熱や頭痛、激しい腹痛といった症状が数週間にわたって続き、完全な回復までに長い時間を要することが特徴です。
腸チフスのワクチンは1回の接種で完了し、費用は10,000〜14,000円ほど。食事を通じた感染は留学生にとって身近なリスクであるため、外食の機会が多い方は接種をしておくと安心でしょう。もちろん、現地では生水や氷を避け、加熱された料理を選ぶという基本的な自己防衛も忘れないようにしてください。
予防接種を受けない場合のリスク

予防接種は決して強制ではありませんが、受けずに渡航することにはいくつかのリスクが伴います。健康面での危険はもちろん、留学という貴重な時間やお金を無駄にしてしまう可能性も考慮しなければなりません。ここでは、ワクチン未接種のままフィリピンへ留学した場合に考えられるリスクを解説します。
感染症にかかる・重症化する
予防接種を受けない最大のリスクは、現地の感染症にかかり、最悪の場合重症化してしまうことです。A型肝炎や腸チフスなどは食べ物から容易に感染し、症状を引き起こします。狂犬病や破傷風に至っては、発症すれば命に関わる危険性が極めて高いです。
ワクチンを接種していれば、感染そのものを防いだり、万が一感染しても症状を軽く抑えたりする効果が期待できます。フィリピンの地方都市では医療設備が十分に整っていない病院も多く、適切な治療をすぐに受けられない事態も想定されるでしょう。
取り返しのつかない事態を避けるためにも、医療の力で防げる病気に対する事前対策は怠るべきではありません。
留学生活に支障が出る
留学中に感染症にかかってしまうと、日常生活に大きな支障をきたします。高熱や腹痛といった体調不良に見舞われれば、語学学校の授業に参加できなくなるのは避けられません。
多くの感染症は回復までに数週間という長い時間を要します。1ヶ月程度の短期留学であれば、留学期間の大半を療養に費やすことになりかねません。学習効率の低下やアクティビティに参加できなくなるなど、貴重な時間と費用を無駄にしないためにも、体調管理の一環として予防接種は有効な手段と考えましょう。
精神的に負担がかかる
予防接種を受けていない状態での海外生活は、精神的な負担を増大させます。屋台での食事やローカルエリアの散策時にも、「感染するかもしれない」という不安が常につきまとうことになるので、常に神経をすり減らす生活になりかねません。
心に余裕がない状態では、せっかくの留学生活を心から楽しめないでしょう。勉強に集中するため、そして現地の異文化交流やアクティビティを存分に満喫するためには、安心感が不可欠です。事前にワクチンを接種しておくことで、病気に対する不安が軽減され、よりポジティブで充実したフィリピン留学を実現できます。
フィリピン留学の予防接種に関するよくある質問

フィリピン留学に向けた予防接種について、留学生から寄せられることの多い疑問をまとめました。スムーズに渡航準備を進めるための疑問解消にぜひお役立てください。
Q1. 日本と現地どちらで接種すればいい?
追加接種や複数回の接種が必要なワクチンは、できる限り日本国内で完了させてから渡航することがおすすめです。通常、同じ種類のワクチンは途中でブランドを変えられず、フィリピンの病院で同じ薬が手に入るとは限りません。現地での供給不足により、接種スケジュールが狂う恐れもあります。
また、日本で接種したあとに重篤な副反応が生じた場合、日本政府の健康被害救済制度による補償を受けられるという安心感を得られるでしょう。現地の病院で打つことも不可能ではありませんが、万が一のトラブルや言葉の壁を考慮すると、出発前に日本のトラベルクリニックなどで済ませておくことが確実な選択と言えます。
Q2. すべてのワクチンを受ける必要はある?
紹介したすべてのワクチンを必ず受けなければならないわけではありません。自身の留学期間や滞在するエリア、現地での活動内容によって推奨されるワクチンは異なります。
たとえば、マニラやセブの都市部に短期滞在し、学校の寮とショッピングモールの往復が中心であれば、感染リスクは比較的低いです。一方で長期間滞在する方や、週末に農村部への旅行・ボランティア活動を予定している方は、日本脳炎や狂犬病などの接種を検討すべきでしょう。
まずは自身の母子手帳で過去の接種歴を確認し、渡航先の環境と照らし合わせながら、専門の医師に相談してみてください。
Q3. ワクチンに副作用はある?
予防接種を受けたあと、体質やワクチンの種類によっては副作用(副反応)が現れることがあります。よく見られる症状としては、注射した部分の腫れや痛み、一時的な発熱、倦怠感などです。これらの症状の多くは数日以内に自然と治まるため、過度な心配はいりません。
ただし、ごく稀にアナフィラキシーショックなどの重い副反応が起こる可能性があります。そのため、体調が良い日に接種を受け、接種後しばらくは無理をせずに安静に過ごしましょう。日本国内で承認されているワクチンを接種して重篤な健康被害が生じた場合には、公的な救済制度を利用できる仕組みが整っています。
まとめ:LALALAで留学を成功させよう
フィリピン留学を充実させるためには、英語の学習計画だけでなく、健康面での入念な準備が不可欠です。病気への不安を取り除き、学習に100%集中するためにも、留学プランに合わせた予防接種を検討してみてください。
「どの学校を選べば安全か」「万が一の時のサポート体制はどうか」など、留学に関するお悩みがあれば、留学エージェントのLALALAにご相談を。一人ひとりの目的や予算に最適なプランを提案し、面倒な手続きから渡航後のサポートまでを一貫してお手伝いします。
留学のプロによるサポートを受けながら、最高の結果を出すフィリピン留学を実現しましょう。
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