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【旅行・留学必見】マニラの鉄道を解説|乗り方・料金・治安まとめ
2025.09.29記事

マニラは鉄道が複数あり、市内を安価に移動できます。今回は、マニラの電車の乗り方や路線の違い、鉄道以外の移動手段について解説します。これから初めてマニラ旅行をする方や、留学を計画している方はぜひ参考にしてみてください。
マニラの鉄道の基本情報
マニラにある鉄道路線(MRT・LRT・PNR)
マニラには、MRT、LRT、PNRという3種類の電車があります。2000年に開通したMRTは、ビジネス街をつなぐ路線です。10分ごとに電車が来るため、乗り遅れてもすぐに次の電車が来ます。ペットと一緒に乗れますが、その際はおむつをはかせて61cm四方のキャリーに入れる必要があります。
LRTは高速鉄道で、1984年に開通した1号線は南北に長く伸びています。マニラの主要都市から、ドクターサントス駅やフェルナンドポージョー駅まで行く路線です。2号線は、アンティポロ駅からレクト駅まで東西に延びています。
PNRは1892年に開通した、100年以上の歴史を持つ路線です。国有鉄道となっており、カロオカンからカランバまでつながっていますが、現在は運航休止のため注意してください。
なお、運行状況は以下の通りです。
LRT1号線
- 平日:5時~22時
- 土日祝日:5時~21時半
LRT2号線
- 平日:5時~22時
- 土日祝日:5時~21時
MRT
- 平日:5時~23時
- 土日祝日:5時~23時
路線図と主要駅
3線それぞれの駅は、以下の通りです。
MRT
- ノース・アベニュー駅
- ケソン・アベニュー駅
- カムニン駅
- アラネタ・センター-クバオ駅
- サントラン駅
- オルティガス駅
- ショウ・ブルバード駅
- ボニ駅
- グアダルーペ駅
- ブエンディア駅
- アヤラ駅
- マガリャネス駅
- タフト・アベニュー駅
LRT1号線
- ルーズベルト駅
- バリンタワク駅
- モニュメント駅
- 5th アベニュー駅
- R. パパ駅
- アバド・サントス駅
- ブルメントリット駅
- タユマン駅
- バンバン駅
- ドロテオ・ホセ駅
- カリエド駅
- セントラル・ターミナル駅
- ユナイテッド・ネーションズ駅
- ペドロ・ヒル駅
- キリノ駅
- ビト・クルス駅
- ヒル・プヤット駅
- リベルタッド駅
- エドゥサ駅
- バクララン駅
- レデンプトリスト駅
- マニラ国際空港駅
- アジア・ワールド駅
- ニノイ・アキノ駅
- ドクター・サントス駅
LRT2号線
- アンティポロ駅
- マリキナ-パシッグ駅
- サントラン駅
- カティプナン駅
- アノナス駅
- アラネタ・センター-クバオ駅
- ベティ・ゴー-ベルモンテ駅
- ギルモア駅
- J・ルイス駅
- V・マパ駅
- プレサ駅
- レガルダ駅
- レクト駅
PNR
現在、拡張のため運航中止
バクララン駅は、バクラランマーケットの最寄り駅として栄えています。アジア感のある雑多な雰囲気で、人通りも多いです。MRTの南の終点駅で、高架部分は歩行者天国になっています。
エドゥサ駅はLRT1号線・2号線の乗り換え駅のため多くの人が行きかっています。近くにあるSMマカティモールは、ローカルな人から観光客まで集まるスポットです。非常に便利ですが、他の駅よりずっと混んでおり歩きにくさを感じます。
カリエド駅はショッピングセンターの入り口と近く、買い物に便利です。近くにはキアポ教会やキアポマーケット、チャイナタウンなどがあり、車通り・人通り共に非常に多いです。マニラの下町の雰囲気を楽しめます。
マニラ鉄道の料金と切符の買い方
運賃の目安
LRTとMRTは15ペソ、MRTは13ペソが目安です。いずれも30円程度なので、日本と比べても非常に安いことがわかります。タクシーよりも圧倒的に安いため、マニラ旅行やマニラ留学の際は電車の利用がおすすめです。
切符・ICカードの購入方法
マニラで電車に乗るには、切符かICカードを利用します。切符はTicketing counterと書かれた売り場窓口か、自動販売機で購入可能です。窓口ではスタッフが対応してくれるので、行先と人数を伝えてください。自動券売機は、Single Journey Ticketを選び、降りる駅をタッチします。Confirmを押すと購入するチケット枚数を選べ、料金を入れると完了です。
ICカードはBeep Smart Cardというもので、自動券売機でStored Value Cardを選び、カード代金の20ペソとチャージしたい金額を入れると購入できます。使うたびに料金が引かれるので、0になる前にチャージをしましょう。
マニラ鉄道の利用の流れ
乗車券の購入から乗車までの流れ
まずは、上記の流れで切符かICカードを入手します。改札に入る際、荷物チェックを受けましょう。ナイフなどの危険物がなければ問題なく通過できます。駅に入ったら、自分の改札を確認します。改札から改札へは移動が難しいこともあるため、事前にチェックしてください。
ホームに来たら、並んで待ちましょう。電車が来たら乗り込みます。社内でのアナウンスは聞き取りにくいため、窓からホームの看板を見ておくと乗り過ごしを防げます。
治安と混雑状況について
ラッシュアワーは避けよう
8時~10時と17時~18時は、マニラのラッシュアワーです。大きな駅では入場制限がかかることもあり、駅に着いてから電車に乗るまで1時間かかることもあります。旅行などで時間を自由に設定できる場合は、なるべくこの時間帯の移動は避けましょう。
スリや置き引きへの注意点
マニラの電車ではスリが頻発しています。人の出入りが激しいタイミングでポケットや鞄に手を入れられ、気づかないうちに財布やスマホを持っていかれてしまう方が少なくありません。
基本的に、服のポケットには貴重品を入れないでください。また、バッグは体の前で持ち、常に視界に入れておきましょう。ファスナーは閉め、上にしておくのも有効です。ブランドものや派手な服などを身につけているとターゲットにされやすいため、カジュアルな服装をおすすめします。
安全に利用するためのポイント
マニラの電車は、22時ごろに終電が来てしまいます。日本と同じ感覚でいると、うっかり逃してしまうかもしれません。もし終電を逃したら、必ずGrabなどの配車アプリを手配してください。歩いて移動したり、流しのタクシーを利用したりすると、トラブルの原因となります。
マニラでは、電車内での飲食と喫煙が禁止です。日本ではジュースを飲んだり、お菓子やパンなどを食べたりする人もいますが、マニラでは避けてください。
鉄道以外の移動手段
ジプニー・バス
ジプニーとは、フィリピンで非常によく使われている公共交通機関です。20人ほど入る大きさで、決まった区間を往復移動しています。走っているジプニーの行先を見て、乗らない場合は首を振って乗らない意思を示します。乗る場合は、手を挙げて止めましょう。車両によっては、行先を叫んでいるスタッフが乗っています。
ジプニーに乗ったら座りますが、後方は天井が低いのでかがんでください。助手席に座ることも可能です。降りるときは「パーラ」と言って天井を叩きます。料金は、初乗りが9ペソ、4キロごとに2.2ペソ加算されます。運転手かスタッフに支払いますが、遠い場合は支払いを意味する「バーヤッド・ポ」と言ってお金を前の人に渡してください。
バスに乗るには、まずバス停で待ちます。行先を確認したら乗り込み、降りたい場所を伝えて金額を教えてもらい、料金を支払います。降りたいタイミングで人が混雑していたら、「パーラーポ」と大声で降りる意思を伝えましょう。
タクシー・配車アプリ
フィリピンでは流しのタクシーはおすすめできません。観光客だと知られると、よくメーターを利用せず高額な料金を請求されます。特に空港やホテルなど明らかに地元の人間でない場所だと、ぼったくりに合う確率が高いです。
配車アプリを使えば、料金は明朗会計です。フィリピンではUberが撤退しているのでGrab Taxiを利用してください。ほかにもGrab CarやGrab Shareもありますが、Grab Taxiが一般的です。事前に行先を入力して料金がわかりますし、登録している車が多いため混雑していなければそれほど長く待つこともありません。
よくある質問(FAQ)
マニラに地下鉄はありますか?
マニラの地下鉄は2029年の開業を目指していましたが、間に合わないことが発表されています。2032年には営業を始めるそうですが、それまではLRTとMRTを利用しましょう。
MRTとLRTの違いはなんですか?
停車駅が異なります。MRTはビジネス街などをつないでおり、LRTは高速鉄道として利用されています。
LRTの何がすごいの?
バスよりも乗り心地がよく、排ガスを出さないことです。また、スピードが速く地下鉄よりも建設コストを抑えられます。
まとめ|マニラの鉄道を上手に使いこなそう
マニラの旅行や留学では、鉄道の利用がおすすめです。タクシーに比べて安く、安価に移動できます。終電は日本よりも早いため、時間管理だけ気を付けましょう。上手に電車を使いこなすことが、マニラ生活を快適にするポイントです。
さいごに
鉄道にスムーズに乗るなら、英語を話せる必要があります。もしも留学を検討していたら、ぜひLALALAをご利用ください。フィリピンの数ある語学学校の中から、予算や目的にあわせて選定します。特別割引のシステムもあるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。