フィリピン留学でMBAは取得可能?学費・期間・メリットなど解説

2026.06.24記事

フィリピン留学で、MBAの取得を目指す社会人が増えていることをご存知でしょうか。フィリピンは、欧米諸国と比べて留学費用を抑えつつ、実践的なビジネス英語や経営学を学べることが大きな魅力です。

本記事では、フィリピンでのMBA取得に必要な学費や留学期間、メリット・デメリットについて解説します。おすすめの大学や語学学校も紹介するので、今後のキャリアアップに向けた留学計画の参考にしてください。

フィリピン留学でMBAは取得できる?

フィリピン留学でMBA(経営学修士)を取得することは十分に可能です。

MBAとは「Master of Business Administration」の略称で、経営学に関する高度な知識とスキルを持つことを証明する学位を指します。フィリピンは英語が公用語であり、ビジネススクールの講義も英語で行われるため、世界中から留学生が集まる環境です。パートタイムのプログラムも多く、柔軟なスケジュールで学べます。

アジアの急速な経済成長を肌で感じつつ、グローバルに活躍するための経営知識を身に付ける絶好の環境と言えるでしょう。

フィリピンでMBAを取得するメリット

フィリピンでのMBA留学には、欧米への留学にはない独自の魅力が数多く存在します。ここでは、フィリピンでMBAを取得する具体的なメリットについて詳しく解説します。

欧米よりも学費を抑えられる

フィリピンでMBAを取得するメリットは、学費をはじめとする留学費用を抑えられる点です。アメリカやヨーロッパのビジネススクールでは、授業料だけで1,000万円を超えるケースも珍しくありません。一方、フィリピンの有名ビジネススクールであれば、およそ半額以下の学費で質の高い講義を受けられます。

また、現地での生活費や滞在費も欧米諸国と比較して安価です。経済的な負担が少なく、自己投資としてのコストパフォーマンスが高いと言えます。貯金に不安がある方でも現実的に挑戦しやすい点が、大きな魅力として挙げられるでしょう。

英語留学とMBA進学を組み合わせやすい

英語留学とMBA進学のステップをスムーズに組み合わせられる点も、フィリピンならではのメリットです。

フィリピンには、マンツーマンレッスンを主体とした質の高い語学学校が数多く存在します。まずは語学学校に入学してビジネス英語や試験対策に集中し、一定の語学力をクリアしたあとに現地の大学院へ進学するという流れを作りやすいです。

欧米のビジネススクールは入学条件として高い英語力が求められますが、フィリピンはそのハードルが比較的低いと言えるでしょう。語学学校で事前学習をすれば、英語力に自信がない状態からでもMBA取得を目指すことは十分可能です。

アジアビジネスを学ぶ機会が得られる

フィリピンは東南アジアのなかでも高い経済成長率を誇り、若く活気ある人口動態を持っています。こうした急成長する市場の中心で学ぶことは、アジアビジネスの最前線を体感できる貴重な機会です。

ビジネススクールにはアジアや中東など多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるため、彼らとのディスカッションを通じて各国のビジネス事情をリアルに学べます。

将来的に東南アジアへのビジネス展開を考えている方や、グローバル市場で活躍したい方にとって、現地でのネットワーク構築や生きた市場感覚を養える環境は、欧米では得られない大きなアドバンテージとなるでしょう。

フィリピンでMBAを取得するデメリット・注意点

留学後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、マイナス面もしっかりと把握しておくことが不可欠です。ここでは、フィリピンでMBA取得を目指す際に気をつけるべき懸念点を解説します。

欧米MBAほどのブランド力は期待しにくい

フィリピンのビジネススクールは、国際的な知名度やブランド力において、アメリカやヨーロッパのトップ校に及ばないのが実情です。世界ランキング上位に名を連ねる名門校の学位と比較すると、履歴書に記載した際のネームバリューとしては少し見劣りすることがあります。

そのため、「どこの大学を出たか」という権威性を重視する外資系トップ企業への就職では、期待通りの評価を得られない可能性も否めません。ブランド力よりも、実際の学習内容や現地でのビジネス体験、人脈構築など、実質的な学びを重視する目的意識を持って留学に臨む姿勢が求められるでしょう。

大学によって教育レベルに差がある

フィリピン国内には多数のビジネススクールが存在しますが、各教育機関のレベルには大きなばらつきが見られます。国際的な認証機関であるAACSBなどの基準を満たしているハイレベルな学校がある一方で、教育水準が十分とは言えない学校も混在しているのが現実です。

知名度や学費の安さだけで選んでしまうと、質の低い講義に時間を費やすことになりかねません。学校選びの際は、国際認証の有無や講師の経歴、卒業生の進路などを事前にしっかりとリサーチする必要があります。自分の求めるスキルを確実に身に付けられる環境かどうかを、慎重に見極めましょう。

働きながら通学できるとは限らない

フィリピンのMBAプログラムはパートタイムが主流であり、現地の社会人が働きながら通学するケースが多いです。しかし、日本からの留学生が同じように働きながら通学できるとは限りません。ビザの制約により現地での就労が制限されるためです。

また、入学難易度が比較的低い一方で、修了するための課題や試験の難易度は高く設定されています。大量のリーディングやケーススタディをこなす必要があり、仕事と学業の両立は想像以上にハードです。リモートワークなどで日本の仕事を続ける場合も、十分な学習時間を確保できるスケジュール調整が欠かせません。

フィリピンのMBA留学にかかる学費・期間の目安

フィリピンでのMBA取得を検討する際、もっとも気になるのが学費と必要な期間です。ここでは、学費以外の滞在費や生活費などの費用についても触れながら、詳しく解説します。

学費

フィリピンのMBAは欧米と比較してリーズナブルですが、選ぶ大学や留学の形式によって学費は大きく変動します。

大学のみの場合

フィリピンのビジネススクールに直接入学し、大学院のプログラムのみを受講する場合、学費の目安は学校のレベルによって異なります。学費の目安については、以下の通りです。

学校の種類MBA修了までの学費目安期間備考
アジア経営大学院(AIM)約450~500万円約1年
アテネオ・デ・マニラ大学院約100~180万円約2〜3年単位ごとの課金制
サンセバスチャン大学院約80~120万円約2年

トップクラスのアジア経営大学院(AIM)の場合、MBAコースの学費は約500万円です。学校によって大きく異なるものの、年間数十万円〜100万円以上が一般的です。

語学留学+大学の場合

大学院に入学する前に、フィリピンの語学学校で英語力を高めるステップを踏む場合、語学学校の学費が追加で必要になります。学費の目安は以下の通りです。

留学内容学費の目安備考
語学学校(3ヶ月)約45〜75万円1ヶ月あたり約15〜25万円
大学院約80〜500万円学校によって大きく異なる
合計約125〜575万円

語学学校と大学院を合わせた学費の目安は表の通りですが、実際には生活費や渡航費なども必要であるため、総費用はさらに高くなるでしょう。学費に滞在費や食費が含まれる語学学校を選べば、トータルのコストパフォーマンスは高くなります。

留学期間

MBAを取得するまでの期間も、現在の英語力や選択するプログラムによって変わります。キャリアのブランクを最小限に抑えるためにも、期間の目安を正しく理解し、自分のライフスタイルに合った計画を立てましょう。

大学のみの場合

フィリピンのMBAプログラムに直接入学した場合、フルタイムのコースであれば最短1年から1年半程度で修了できるでしょう。このスピード感は、2年間を要することが多い欧米のMBAと比較して、キャリアの中断を短くできるという大きなメリットがあります。

一方、夜間や週末を利用するパートタイムのプログラムを選択した場合は、自分のペースで履修を進められる反面、卒業までに2年以上かかることが一般的です。短期間で集中的に経営学をマスターしたいのか、あるいは自分のペースでじっくり学びたいのかによって、選ぶべき期間とコースが変わります。

語学留学+大学の場合

英語力に不安がある方が、語学学校での学習を経てから大学院へ進学する場合、全体の留学期間は長くなります。

一般的に、TOEICやIELTSのスコアを大学院入学レベルまで引き上げるには、語学学校で3ヶ月から半年程度の学習期間が必要です。語学学校で半年間学び、その後フルタイムのMBAプログラムを1年半で修了すると、トータルの留学期間は約2年となります。

基礎的な英語力をしっかり固めてから専門的な講義に臨めるため、大学院での深い理解やディスカッションの質を高められるでしょう。長期的な視点で、スケジュールを組むことが大事です。

MBA留学におすすめのフィリピンの大学と入学条件

フィリピンには、質の高い教育を提供する優れたビジネススクールが点在しています。それぞれの大学でカリキュラムの特徴や入学条件が異なるため、自分の目的に合った学校選びが欠かせません。ここでは、留学生から高い評価を得ているおすすめの大学院と、その特徴や入学条件について詳しくご紹介します。

アジア・マネジメント大学院(AIM)

アジア・マネジメント大学院(AIM)は、アメリカのハーバード大学が協力して設立した名門ビジネススクールです。フィリピン国内のみならず、アジアでもトップクラスの評価を受けており、AACSBという国際的な認証も取得しています。

授業はハーバードと同様のケーススタディを中心としており、実践的な経営判断力を養えることが特徴です。世界中から多様なバックグラウンドを持つ学生が集まるため、国際的なネットワークを構築できます。

入学には学士号取得のほか、一定の英語力と実務経験が必要ですが、質の高い教育と学位の信頼性を求める方にとって、もっとも有力な選択肢のひとつとなるでしょう。

アテネオ・デ・マニラ大学院(Ateneo Graduate School of Business)

アテネオ・デ・マニラ大学院はフィリピンを代表する名門校のひとつであり、多様なMBAプログラムを提供していることが魅力です。若手の管理職を対象としたスタンダードなコースに加え、上級管理職向けや医療従事者向けの特化型プログラムなど、キャリアに合わせて選択できます。

実務経験を重視するカリキュラムが組まれており、授業料は履修するコースごとに設定されるシステムです。入学条件として学士号の取得、その他実務経験や英語スコアが求められますが、フィリピン国内のビジネスリーダーとの人脈を広げつつ、実践的なスキルを磨きたい社会人に適した環境です。

サンセバスチャン大学

サンセバスチャン大学(San Sebastian College)は、1947年に設立された歴史ある教育機関です。キリスト教の教えに基づいた道徳心と、社会的責任を重視しています。AIMやアテネオと同等とまではいかないものの、小規模ながら20年以上のキャリアを持つ優秀な教授陣が揃っています。

グローバルな競争力を持つ人材の育成をビジョンに掲げ、大学院コースは半年から2年の期間で修了可能です。留学生の受け入れにも積極的で、アジア諸国を中心に多様な国籍の学生が学んでいます。アットホームな環境で、教授と近い距離で丁寧な指導を受けながら経営学を深めたい方におすすめです。

大学進学におすすめの語学学校

MBA取得を目指すには、講義を理解しディスカッションに参加できる高度な英語力が不可欠です。ここでは、実践的な英語力や試験対策に強みを持つ、おすすめの語学学校をピックアップしてご紹介します。

PINES International Academy

PINES International Academyは、涼しく落ち着いた気候のバギオに位置する、フィリピン屈指のスパルタ校です。1日中英語に触れる環境が整っており、校内での母国語使用を禁止するEOP(English Only Policy)を徹底しています。

マンツーマン授業が豊富で、スピーキング力の強化に定評があるため、ビジネススクールでの発言力を鍛えるのに最適です。IELTSやTOEICなどの試験対策専門コースも用意されており、大学院入学に必要なスコアを効率よくクリアしたい方に向いています。厳しい環境で自分を追い込み、確実な成果を上げたい方におすすめです。

Pines International Academy(フィリピン・バギオ)

HELP English Academy

HELP English Academyは、1996年設立という長い歴史を持ち、これまでに5万人以上の卒業生を輩出してきた実績ある語学学校です。治安の良好なクラーク経済特区にキャンパスを構え、厳格な教育システムと質の高い講師陣による指導を徹底しています。

IELTSの公式試験会場にも認定されており、専門講師の指導のもと効率的にスコアアップを目指せるでしょう。ビジネス英語プログラムも充実しており、実際のビジネスシーンを想定したプレゼンや交渉の練習ができます。充実した施設と徹底したサポート体制により、MBA進学に必要な実践的英語力を養えるでしょう。

HELP English Academy(クラーク)

BECI

BECIはバギオに拠点を置く語学学校で、スパルタ式、セミスパルタ式、そして社会人向けのノンスパルタ式など、キャンパスごとに異なる学習スタイルを選択できることが魅力です。

社会人向けのシティキャンパスにはビジネス英語のカリキュラムが充実しており、オンラインで仕事をしながら夜間に授業を受けるといった柔軟な留学を実現できます。自分のペースや仕事の状況に合わせて学習強度を調整できるため、MBA進学に向けた準備を無理なく進められるでしょう。

緑に囲まれたリラックスできる環境と、きめ細やかなフィードバックが受けられる学習サポートも人気を集めています。

BECI(フィリピン・バギオ)

フィリピンのMBA留学を成功させるコツ

フィリピンでのMBA取得は素晴らしい挑戦ですが、途中で挫折することなく目標を達成するためには、戦略的な準備とマインドセットが欠かせません。ここでは、留学を成功に導くためのコツを解説します。

入学前に英語力を高めておく

MBAの講義は専門的な内容が連続し、膨大なリーディング課題や活発なディスカッションが求められます。そのため、入学前から基礎的な英語力を十分に高めておくことが不可欠です。英語力に不安がある状態で入学すると、講義の理解に苦しみ、本来の目的である経営学の学びに集中できなくなりかねません。

少しでも不安を感じる場合は、フィリピンの語学学校を活用し、数ヶ月間みっちりと英語漬けの環境で特訓しましょう。ビジネス英語やIELTS対策コースを受講してベースを固めることで、大学院でのハードな学習にもスムーズに適応できるはずです。

留学前に資金計画を立てる

欧米と比べて学費が安いとはいえ、MBA取得には相応のまとまった費用が必要です。留学中はアルバイトなどの収入を得ることが難しいため、渡航前にしっかりとした資金計画を立てましょう。

学費や航空券代だけでなく、現地での家賃、食費、ビザの延長費用、さらには交際費や医療費など、細かな出費まで含めて予算を試算する必要があります。

余裕を持った貯金を用意しておくことで、滞在中の経済的な不安がなくなり、学業に専念できるでしょう。万が一の出費にも対応できるよう、事前に具体的な生活コストをシミュレーションしておくことが重要です。

国際的な人脈づくりを意識する

MBA留学の価値は、教室での座学だけにとどまりません。多様な国籍や業界から集まるクラスメイトとの出会いは、将来のビジネスにおいてかけがえのない財産となるはずです。

フィリピンのビジネススクールには、アジア各国をはじめ世界中から意欲的なプロフェッショナルが集結します。授業中のグループワークはもちろん、放課後の交流やイベントにも積極的に参加し、自らコミュニケーションを図るよう心がけましょう。

ここで築いた国際的なネットワークは、帰国後のキャリア展開や起業の際、強力なサポートや新たなビジネスチャンスを掴むうえで、強い武器となります。

MBA取得後のキャリアプランを明確にする

MBAという学位を取得すること自体をゴールにしてしまうと、卒業後に進路を見失う可能性があります。留学を決意した段階で、「なぜMBAが必要なのか」「取得後にどのような業界でどんな役割を果たしたいのか」というキャリアプランを明確にしておくことが極めて重要です。

目的が明確であれば、在学中に履修すべき科目や、重点的に参加すべきプロジェクト、築くべき人脈の方向性が自然と定まります。具体的なビジョンを持って学べば、日々の課題に対するモチベーションを高く保つことができ、結果として実務に直結する知識とスキルの習得につながるはずです。

MBA取得後のキャリアパス

フィリピンでMBA取得を目指し、グローバルな環境で培った経験は、多くの企業から高く評価されるでしょう。ここでは、MBA取得後に想定される代表的なキャリアパスについてご紹介します。

海外事業・グローバル部門への異動、外資系企業への転職

フィリピンでMBAを取得した強みをダイレクトに活かせるのが、日系企業のグローバル部門や外資系企業です。英語での高度なディスカッション経験や、多国籍なメンバーと協働した実績は、海外展開を推進するポジションで高く評価されます。

現地のビジネス慣習やアジア市場の動向を肌で知っている点は、ASEAN諸国に進出する企業にとって魅力的な人材に映るでしょう。MBAの学位という裏付けとともに、実践的なビジネス英語力をアピールすることで、国際的な舞台でリーダーシップを発揮するポジションへの道が大きく広がります。

コンサルティング業界への挑戦

高度な論理的思考力や問題解決能力が求められるコンサルティング業界も、MBA取得者に人気のキャリアパスです。ビジネススクールで得たケーススタディの経験は、企業の経営課題を分析し、最適な戦略を立案するコンサルタントの実務に直結します。

修了後には、財務、マーケティング、組織論といった経営の全体像を体系的に理解できているため、クライアントに対して説得力のある提案を行えるでしょう。フィリピン留学で培った異文化理解力とタフな精神力は、激務と言われるコンサルティングファームでも大いに役立ち、即戦力としての活躍が期待できるはずです。

起業・事業承継

MBAで得た経営の総合的な知識と国際的な人脈を武器に、自ら起業の道を選ぶ方や、家業を継ぐ事業承継の道へ進む方も少なくありません。財務管理からマーケティング戦略、人事マネジメントまでを網羅的に学んだ経験は、ゼロから事業を立ち上げる際のリスクを減らし、確かな経営判断を下す土台となります。

また、フィリピンでの留学中に出会ったアジア各国のビジネスパーソンとのネットワークは、海外市場への展開やパートナー開拓の際に強力な武器として活かせます。グローバルな視野を持った経営者として、新たなビジネスチャンスを自らの手で創り出せるでしょう。

まとめ:LALALAで留学を成功させよう

フィリピンでのMBA留学は、欧米と比べて費用を抑えつつ、実践的なビジネス英語と経営学を学べる魅力的な選択肢です。アジアの急成長市場を体感しながら、多様なバックグラウンドを持つ学生と交流できる点は、今後のキャリアに計り知れないプラスをもたらします。

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